投げ売り始まる？

冬商戦に突入とばかりにドコモはN-03Aの投げ売りをしたが、どうも在庫が怪しくなってきたらしい。
安くすれば大量に売れるという良い見本だ。

逆にゼロ円でももう売れなくなってしまったのがiPhone3Gの8GBと最近では16GB版も。
そもそもこれ、夏頃にも「在庫わずか」などと売っていたのに、SBMにまんまと騙されたわけだ。
販売店にも在庫切れを臭わすようなアナウンスがあったと言うから手が込んでいる。
結局在庫はまだたっぷりあるようで、しかしもはや飛ぶように売れるわけでもない。
いったいiPhone3Gを何台仕入れたのだろう。

恐らく仕入れ台数をコミットしなければ販売権が得られず、だとするとキリの良いところで100万台か。
孫さんは本業であった卸売業の時からそうなのだが、在庫が大嫌いである。
在庫は無駄にスペースを食い棚卸し資産になるばかりで金を生まない。
従って国産ケータイに関してはどの事業者よりも厳しい仕入れ体制となっていて、それを嫌うメーカも少なくはない。
しかも売れないとなるとコミット台数を消化できなくても買い取りを中止するなど、何のためのコミットなのかと怒るメーカもある。
しかしさすがにiPhoneを返品するわけにも行かず、それどころか分納分が続々入荷してくる。
さあ困った。

そんなiPhone3Gを残しながら、iPhone3GSのスパボ一括売りが始まっている。
といってもまだ投げ売りと言うほどは安くないようで19,800円(16GB)程度だとのこと。
たしかiPhone3Gのスパボ一括売りもこの程度の価格から始まったと思うので、流れとしては一緒だろう。
これが来年夏頃には9,800円とか4,800円になるはず。
すでにiPhone3GSの16GB版は売れ行きが悪くなっており、さらなる安値誘導が必要な状態だ。

そして来年版iPhoneが発売され、iPhoneマニアな人たちの一斉買い換えが起きる。
もしも来年の夏にもiPhone3Gが残っていたらどうするのだろう。
学校や企業に配ったところでたかが知れているし、やはりここは別会社を作ってそこに売り払う作戦か。