- 2009年11月 8日 13:02
米国でのSUVブーム再燃というとで放置されていた国産SUVもマイナーチェンジに走った。
しかしその直後に米国発の不況となり、1年が経過した今もその影響は深く残っている。
ランクルと言えばトヨタの代表的なというか、日本を代表すると言っても過言ではない大型オフロード車だと思う。
ブームの時にはおよそオフロードなどとは縁のない東京近郊でもこの手のクルマがゴロゴロしていた。
黒煙を吹き出しながら、ガラガラと騒音を立てて疾走するランクルなどのライトトラックが売れまくっていたのだ。
しかしブームが去ると一気に見かけなくなった。
SUVからワンボックスへの流れは早く、今度は猫も杓子もワンボックスになった。
マーケットの縮小と共に国産SUVは細々と売られる日が続いたが、欧州のハイパフォーマンスSUV人気が米国で広まった。
欧州製のSUVは国産のそれとは少し考え方が違うというか、デカいオンロードマシンみたいな感じもあった。
カイエンなどサーキットに持ち込んでもこれだけ走れますみたいな宣伝をしていて、登山靴を履いて短距離走をやるみたいな違和感を感じたものだ。
ランクル・プラドは7年ぶりのモデルチェンジだそうだ。
と言っても記事にあるとおり内容は古典的で、とても500万円の価値は見いだせそうにはない。
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/i0000022112.html
というか、なんでこれが500万円もするわけ?
ワンボックスにしてもそうなのだが、アルファードやエルグランドが400万円以上もするなどとはにわかに信じられないのだ。
まあメーカに言わせると豪華装備にしてみましたという話なのだろうが、そもそもワンボックスでしょ?
今や値引きは100万円近いでしょ?
それならオープン価格の方が良いんじゃないの?みたいな、高く売れるものは何でも高くしてしまおうみたいな流れなのか。
ディーラに言わせると「日本人は、大きくて高い車が好き」らしい。
なので定価を高く設定すると高級車を買った気分になると言うのだ。
そして値引き幅が大きいと得した気分になるとも。
つまり買値は同じでも、値引きが大きくて定価の高い車に乗っている人ほど「偉い」と自慢できるのだとか。
いやはや何とも。
あ、この話で思い出したのだが先日テレビで明日の記憶を放送していた。
若年性アルツハイマーに苦しむ夫婦を描いたものなのだが、その中で判断力を失いかけた主人公が横断歩道でノロノロする場面がある。
この歩行者に自動車のドライバが身を乗り出して邪魔だと文句を言うシーンがあるのだが、そのクルマが大型ワンボックスだった。
嫌みったらしいガイシャではなく、柔らかいサスで車体をふらふら揺らしながら登場するワンボックスが何とも似合っていた。
メーカもフロントグリルを以下に厳ついスタイルにするかで売れ行きが決まると言うとおり、デカくて定価だけは高く、厳つい車に乗るのが偉いと思う人が多いのだろう。
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