逆行の亀

亀井党の亀井さんは顔もデカいが声もデカい。
そもそもが郵政民営化反対組で自民党を追い出された末裔であり、典型的な旧自民党型政治家と言って差し支えないだろう。

今の政治家はそこそこスマートになり、裏表がないように装ったり舌は一枚だけですよと口を開けて見せたりする。
しかし亀井氏は違う。
それはもう、TVカメラが入っているところでさえ明確な裏と表の顔を見せるし、舌はほらこの通り2枚も3枚もあるんだぞとむしろ自慢げだ。

権力こそが全てだ、政治家と官僚は一体となって国を守るべきだというのが考えだろうか。
国民は政治家と官僚を崇めれば悪いようにはしない、みたいな。
選挙前には土下座もすれば雨に打たれての演説アピールも厭わないが、当選したら雨が肩にかかっただけで顔を真っ赤にする。
確かに当選前は一般人だが当選すれば政治家だ。
おまえら、政治家に対して生意気を言うなと息巻く。

行政刷新会議は財務省の大蔵省化の道筋なんじゃないのみたいな感じも受けるが、まあ最初だから少し大目に見るか。
と、声のデカイ亀井さんはここにも口を挟みたいらしい。
旧型政治家とは「斡旋が仕事」と自ら言うほど天下り団体や関連企業と仲良しな訳で、そこで予算が削られたら亀井党も影響を受ける。
政治家と官僚は一体となって税金を使い続けることこそ仕事なのだから。

なぜそんなに顔、いや、声がデカいかと言えば当選回数や経験年数がものを言うからである。
この辺りは芸能界と一緒なのかな。
正しいことを言った人が正しいのではなく、長老こそが正しいのだという流れは今も国会内で生き続けている。