- 2009年11月15日 12:05
先日の冬モデル発表会でSBMはWiFi推進だという。
対するドコモはWiFiは補完的に使うが本命はフェムトセルなど3Gだという。
まあドコモともなれば巨大帯域の免許を受けている訳なのでWiFiが良いとは言いにくいだろう。
3Gの免許を持っていながらISMバンドを使うのか、なんて言われるかも知れない。
そもそもドコモ移動機に無線LAN機能が内蔵されたのは企業内線システムをIP電話で構築するためだった。
従ってN-06AにしてもIP電話の端末やひかり電話の端末に設定することが出来、そもそもはこちらがメイン機能だったはずだ。
ならば何故一般売りも始めたのだろうか。
おそらくは数が出ないと作れないとNECが駄々をこねたのではないだろうか。
ならばと言うことでIP電話もセットにして、通信だけじゃないですよIP電話なんですよとやった。
ではSBMは良いのか。
手法としてはホームアンテナ配りやEMのネットワークに乗るのと同じ方法だ。
一気にやってしまえば後から文句を言われても気にしない作戦である。
ホームアンテナはその後問題になり新たな規格制定の話になり、MVNOも問題を醸し出したが時既に遅し。
それにSBMには得意の「800MHz帯がないから」とのマジックワードがあるではないか。
これで次世代整備が遅れても、ウチにはWiFiがあると開き直れる。
以前にも書いたがWiFi内蔵ケータイの場合はWiFi圏外対策も行う必要があり、さらにWiFi待ち受けも必要となれば消費電力の問題もある。
またホームUの場合は音声着信も可能なのでシステムとしても複雑だ。
その代わりコネクションが早いのでW-CDMAに比較するとブラウザなどのレスポンスがかなり改善される。
通信が始まってしまった後の通信速度よりも、通信を始めるまでのネゴシエーションの時間が短いからだ。
この点はドコモも充分認識していてLTEでは接続レスポンスにも手が加えられる。
ドコモ自身が、W-CDMA(iモード)の接続手順は複雑すぎたと言うくらいなのだから。
従ってLTE時代が来るとWiFiと余り変わらぬ接続レスポンスになるのかも知れない。
最大速度にしても802.11n(MIMOが使えたとしても当面は理論最大速度300Mbps)を除けばLTEの速度が勝るだろうし、無線LANの場合は他の機器の混信その他も考慮しなければならないので面倒だ。
もっとも802.11nがスタンダードになるのは時間の問題で、あとはMIMOの仕組みを狭いスペースに実装できるかが問題になるくらいだ。
だからといって携帯電話のWiFi機能搭載を否定するつもりはない。
これも以前に書いたが海外の空港などの野良無線LANでフルブラウザが使えるのは便利だと思う。
IP通話まで出来れば更に嬉しいが、それは現時点ではスマートフォンに任せる必要がありそうだ。
また3G網にコネクトしてWiFiのAPとして使えるのも、PC等をちょっとつなぎたいときには便利で良い。
こうしてパートタイム的にWiFiを使うならば、そのときに電源を入れればいいので消費電力問題は重大ではなくなるが、WiFiをメインに使うならば携帯電話である必要が無くなる。
SBMのケータイWiFiは、従来の携帯無線LANの事だ。
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/45309.html
ドコモ対抗でアナウンスされ、その直後にドコモ対抗で値下げされ、しかし対応端末が発売されずに消えていった名称。
能書きによれば無線LAN経由で公式サイトに入れるが、ドコモのようにIP電話になるわけではなさそうだ。
個人宅のAPでも使えそうなのだが、SBMによればSBMが指定したISPや指定した回線、指定した機器を利用しろとなっている。
このあたりはサポート上の問題の可能性もありそうだが、YBBの線でないと使えないとか言い出すのかも知れない。
いずれにしても全ては始まってからだ。
アナウンスはするがいっこうにサービスが開始されないのはSBMの常であり、SBMの未来を語ることがどれほど無意味かはみんなが知っている。
なお端末の機能的にはドコモのWiFi機能搭載機と同じく、ケータイWiFi非加入でも専用ブラウザ(フルブラウザとはまた違うものらしい)でのインターネットアクセスが可能(シャープ製)となっている。
SBM式の、インターネットにゲートウエイを設けて公式網へのインタフェースを作ると海外からでも公式網に入ることが理屈の上では出来る。
これはパケット代の節約が可能であり使い方によってはお得ではないだろうか。
まあ、YBB経由でなければアクセスは許さないとでもなると困るしSBMならやりそうだ。
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/0911/10/news128.html
ドコモの場合はマルチセッション回線が基本なので、mopera.netに接続してそれをVLANで遠くに持って行って海外から使うなんて事も理屈の上では出来る。
同じ事はフェムトセルでも出来るかも。
長期海外出張時はVLANとフェムトセルの設定をお忘れ無く、みたいな。
フェムトセルの出力によっては海外での勝手な使用は電波法違反になるのでその点はご注意を。
そのYBBのAPは現在4千カ所程度だが今後数万カ所に増やしていくという。
むむっ、この台詞どこかで聞いたぞ。
確か基地局の時も、4.6万の次は10万だとか息巻いていたではないか。
しかし未だに4.6万局は実現できていないわけで、APの数万カ所がどうなるか。
何ならLivedoorのAP買い取ったらいいのに。
SBMにとって自力整備は至難の業だが買い取りは得意だろう。
オマケに現在ある4千カ所のAPも多くのマクドナルドでは接続不安定で低速であるなど老朽化が著しい。
まあ古いという点ではLivedoorも同じか。
斜陽ADSLの使い道という点では良いアイディアだが、この期に及んで新規投資などするのだろうか?
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