今週の相場観

先週、90円〜93円のレンジで動き93円を突破できれば次が見えてくるが新たに下値リスクも見ておきたい的に書いた。
今週もその見方は継続したい。

先週は89円台に突っ込む場面もあった。
先々週も89円台前半まで押したが回復した。
ただし上値は重く平均値は下落気味だ。
指標が良ければ反発、悪ければ続落と値は動くが結局は戻ってきてしまう。
ここ3週間ほどの傾向に代わりはなく、下値は堅いが上値も重い状況だ。

従って89円半ば以下で買いを入れ90円半ばあたりで売れば繰り返し儲けを出せるという話だ。
実際売買比率を見ても89円半ばになる明確に買いが増えてくる。

マイナス２σは89円あたりだが、果たしてここを割ってくるのかどうか。
これまで強固に支えられてきたので割れると数十銭はすぐに下落するかも知れない。
上値の方はプラス2σが92円だが雲のなかで、雲の上限は93円に位置している。

大きな流れとしては下落の中の一時的な反発が終わってまた下落し始めると見るのがテクニカル的には正しいようだ。
これは先週も同様だったのだが下がりきらなかった。
ならば大きな流れは下落ではなく転換ではないのかとも思うのだがどうなのだろう。
だってテクニカル的に下落だと言っていれば、やがては80円になり、70円になり、50円になり、みたいな。

今週は先週の見方をそのまま継続したい。
雲の上限は下がってきているが、先週は上値が雲に突っ込んでいる。
中心線は割っているがずるずると下降するわけでもない。
この89円〜90円のレンジが、今の為替にとって居心地が良いのだろう。
しかしそうしたぬくぬくとした？中で動いていると、どちらかに値を動かしたいというストレスパワーとなって襲ってくる日が来る。

先週は以下のように書いた。
今週の見方は難しい。
中心線が雲の中に入るが、雲の下限に押されてくるとすると90円を割った動きになる。
雲を突破できれば93円台も見えてくるのだが、そこまでのパワーがあるかどうか。
むしろ厚い雲に阻まれての下落、-2σの88.5円〜雲の下限である90円あたりのレンジと見るべきなのか。