- 2009年11月19日 11:05
iPhoneには甘い神尾氏もケータイWiFiには厳しかった。
当たり前である。
少なくとも移動体通信関連業界にいて、あの孫さんのプレゼンを「ほほう」と好意的に見た人は居なかったはずだ。
むしろ「又始まったよ」的な、半ばしらけにも似たイメージを抱いたのではないだろうか。
特にパケット定額料金を時代に逆行するフラットにしながら、ケータイWiFiを使う人はパケット定額料金上限に張り付くほどのヘビーユーザだから問題ないと切り捨てたのは矛盾と悪意に満ちている。
上限に張り付いているなら傾斜型で何ら問題ない。
上限なのだから。
つまり孫さんは自らの発言を否定する説明を熱弁したという、おかしな事になったのだ。
もしかすると一般の人は「ああ、そうか、それなら別に良いな」と納得してしまう場面だったのかも知れないが、プロは当然見逃さない。
まあ決算にしても素人投資家を欺くのが仕事みたいなプレゼンをするから、その流れなのだろうが酷い。
ちなみにドコモのホームUも、これの契約にはパケ・ホーダイが必須であり今でこそ傾斜型になったが従来のパケ・ホーダイはフラットだった。
フラットではあったのだがその分料金が315円安かったわけで、SBMもドコモのパケ・ホーダイ同様の価格にしますとでも言えばある程度のごまかしは効いただろう。
神尾氏は同時に、3Gインフラの弱さを誤魔化すためだとも指摘する。
これはその通りだと思うし、その通りであればユーザに余計な負担をさせることなく、何ならお金を払ってでもトラフィックを逃がしたいところではないか。
しかし悲しいかなSBMにはカネがない。
表向きの借金返済のために裏ではせっせと(事実上の)借金を繰り返す、まさに自転車操業状態だ。
釣った魚には餌をやらないのは当然として、水槽の水すら汚れたままという感じ。
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/0911/18/news085.html
月額料金にしても、出来ることがかなり限られているのだから無料が当然だろう。
ドコモのホームUはIP電話による通話なども加えて、3G網で出来ることが全て可能(3G通話は不可能だが、ワンナンバオプションを使えばIP電話経由で携帯電話番号着信を受けることは可能)になる。
SBMの場合はメールもダメなので実質的にはブラウザが使えるだけか。
だったら無料で専用ブラウザだけを使っていた方が良い(公式網には入れない)のではないのか。
勿論これではSBMは儲からないので、やがてこの道はふさがれる可能性が高い。
ケータイWiFiに関してはSBMとそれ以外の人の見方は大きく異なっていると思う。
以下のページのコメント欄にもちょっと顔を出させていただきました。
http://d.hatena.ne.jp/aquila2664/20091110
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