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LTE


  • Posted by: F&F
  • 2009年11月23日 11:04

どこもかしこもLTEなのだが、開発セクションはそろそろLTEから手が離れ始める頃だと思う。
アプリケーションやソフト関係はまだまだ大変だろうが、基本的無線部やロジック部はかなり出来上がっている。

新方式は熟成に時間がかかる。
これはアナログ携帯電話でもそうだし、PDCも同じだった。
FOMAなどはご存じの通り、こんなものが使えるのか状態でサービスインしたわけだが今や立派に活躍している。
アナログ方式にしても最初はDTMFを使った制御のトーン局があり、その後低速ディジタル信号を使ったものとなる。
さらには中速ディジタル信号で制御を行うと共に、音声のバックグラウンドで低速ディジタル信号を通す方式が最終的に使われ続けた。

こうして方式そのものは変わらないまでも、制御やセル設計その他は時代と共に大きな変化をしている。
W-CDMAに関してはリリース番号によって機能が拡張されるなどが規格化されていくわけだが、それ以外にも事業者独自のサービスなどを行うための拡張もある。
LTEにしても同じように、実際のサービスを行いながら様々なチューニングがされて一人前になるのだろう。
SBMがLTEに手を出したがらないのもこのあたりの難しさがあるからだ。
LTE開始から数年が経てばベンダもノウハウを蓄積すると思うが、それまでは事業者とベンダの協力体制がないと進化が見込めない。
既存の技術を買ってくればいいと言ったSBMは、ライブドアの堀江さんがニュースは買ってくればいいと言って反感を買ったのと同じく、買って済むなら誰も苦労はしないよと言うことなのだ。

ドコモは、恐らく来年の今頃にはLTE対応の製品を発表するだろう。
そのためには現在のW-CDMAのトラフィックを1.7GHz帯などに逃がす必要があり、それも進めるはずだ。
予定通りならば再来年には音声移動機が出てくるはずだが、電池の持ちは大丈夫なのだろうか。
LTEモードで使ったら連続通信時間は30分ですみたいな事になったりして。

再来年と言えばSBMが1.5GHz帯でHSDPAサービスを開始する。
孫さんは具体的には言わなかったが"時期を見て"1.5GHz帯でのHSPA+も開始するというから、ドコモの音声移動機が出る頃にはSBMも何らかのアクションがあるかも知れない。
まあSBMの場合は言うことは言うのだが、それが実行できる例が少なすぎるので何とも先が見えないが。

   

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