- 2009年11月24日 10:46
LTEとW-CDMAはどちらが優れたシステムなのかという質問を頂いた。
LTEのOFDMAは地デジでもWiMAXでもXGPでも使われている、旬な技術とも言える。
CDMA方式は以前は安定な通信経路、衛星間通信などで利用されていたが移動体通信でこれが使えるとは思えなかった。
しかし適切なパワー制御などを行えば使えるのだよと、クアルコムが特許を握った。
CDMAとLTEの方式などの違いは過去に何度も書いているのでそちらを参照されたい。
http://www.fnf.jp/zakki0903.htm#15
http://www.fnf.jp/zakki0903.htm#16
http://www.fnf.jp/zakki0504.htm (4/7日、4/8日、4/9日分)
http://www.fnf.jp/zakki0906.htm#7
方式としてどちらが良いかは使う条件によって異なるとも言える。
日本の移動体通信はきわめて狭い場所で多くの人が集中して使うという特異な環境があり、それ故の難しさもある。
CDMA方式はいくつかの楽な点もある(物理チャネルという概念がないので制御が楽)が、不便な点もある(RSCP、セル内利用者数によって情報エネルギ量/雑音比が変わってくる)。
LTEのOFDMAはアナログケータイやPDCの比のFDMAの親戚だがPAの効率が上げにくいなどの難しさが現状では見られる。
でもまあLTEの最大のメリットはCDMA特許料をクアルコムに払わなくても済むことなのかも知れない。
なのでクアルコム的にはHSPA+など、CDMAを拡張した企画を採用して貰って少しでも長く特許料を納めていただきたいと言うところだろう。
ではCDMA方式が消え去るのかと言えばそうでもなくて、おそらく4G展開中期あたりまでは音声伝達用チャネルとして存在するだろう。
LTEは4Gと同じ(互いに互換性があることが条件になっている、これが3.9Gと呼ばれるゆえんでありHSPA+が3.9Gとは呼ばれない理由でもある)なのだが帯域や周波数帯が異なる。
つまりLTEはシームレスな4Gへの移行が可能であり、それが行われつつ音声はVoIPなどでLTEに乗せられていくのではないかと思うのだ。
HSPAは早々に姿を消すかも知れないが、W-CDMAはどちら自体はもうしばらく残ると思う。
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