- 2009年12月 3日 11:58
インテルの試作プロセッサは48コアを相互接続した構造だそうだ。
消費電力は25W〜125W、マルチコアプロセッサと言うよりもクラウドだとIntelは言う。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091203/341438/
もはや演算能力を上げるには並列処理しか手がない。
クロック向上策よりも並列化にメリットがあると誰もが考えているし、OS自体もマルチプロセッサの効率が活かせるようになってきた事もあるだろう。
キャッシュサイズも大きくなり、プロセッサ間のデータ受け渡しも高速になり、シングルプロセッサもマルチコアプロセッサも同じくらいの速度で動くようになった。
単一処理であれば高クロック周波数のシングルプロセッサが有利なのは言うまでもないが、現実的なOS下で動くアプリだとマルチコアの方がお得なのだろう。
タスク(プロセス)の数だけプロセッサがあれば良いみたいな。
随分昔の話になるが松下(現Panasonic)が組込用ワンチップマイコンのデュアルコア品を作っていた。
いわゆる68系だったので多くの命令が1クロックで実行でき、片側のプロセッサが動作しているときには(バスが使えないので)もう片側は停止する。
同期バスなら反対側の半サイクルは使えないものか?なんて思ったものだ。
唯一メリットがあるのは長い命令、割り算などをやっているときに他方のプロセッサが動けることだ。
しかし当時は組込用にOSを乗せるという概念自体がなかったので、ソフト屋が苦しんだ。
DSPにしても同様で、初期の頃の富士通製でも2命令同時実効が出来たのだが、ソフトを書くときに(当然アセンブラで書いた)同時実行可能な命令を選びながら組み立てていくという面倒な作業だった。
まあ決まり切った積和の演算などはコードの組み方を覚えてしまうので簡単ではあったが。
今はもうOSが、コンパイラがやってくれる世界なので高級言語でそのまま書けば勝手に最適なコードが出てきてくれる。
じゃあコンパイラを作る人はと言うと、それはワンチップLSIの設計者のような苦労をしているのだろう。
人々を楽にさせるために苦労をするという構造はいつの世も同じなのだ。
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