- 2010年1月10日 12:02
売れないiPhoneをどうするか。
ついにSBMはアムウエイと手を組んだ。
今から20年以上も前になるだろうか、アムウエイのマルチ商法に引っかかった人がいた。
いや、引っかかるのは自由で、引っかかった上で儲ければ良いだけのことなのだ。
しかし多くのディストリビュータと呼ばれる人はそうではなく、本当にアムウエイが素晴らしいものだと思いこまされてしまう。
ある時、そのアムウエイに引っかかった人が私にナベや洗剤を売ろうとして上の人と一緒にやってきた。
一通り話を聞いたが突っ込みどころが満載だった。
引っかかった人が席を外したときに、私はその上のランクの人に自分の意見を述べた。
つまり、アムウエイの製品は特別なものでもないし素晴らしいものでもない。
粗悪なものではないかも知れないが価格に見合った価値はない。
そのことを十分理解した上で、しかし素晴らしいものですよと言って売るからマルチが成立するのではないか。
ミイラ取りはミイラを取らなければならず、ミイラになってしまってはマルチが成立しなくなる。
引っかかった知人はミイラになるしかない人間であり、あなた（上の人）とは人種が違う。
といったら、その人は私にディストリビュータになれと勧めた。
マルチであることを理解していながらその商品を売れる人ならば十分にマルチが成立し、莫大な利益が手に入るという。
まあそうだろうな。
騙せばいいわけで、騙すにはその騙しのテクニックと裏事情を理解できなければいけない。
当然私は断った。
その引っかかった人は（アムウエイこそ素晴らしい、自分で使った素晴らしさを顧客に伝えなければならないと言われるがままに）大量に製品を買い込んで部屋が埋まっていた。
そんな人たちを自分の手で作るとしたら、やはり畳の上では死ねない程度の悪人になってしまう。
知人や親戚や家族にも鍋を売りまくり、やがてその人は孤立していった。
その、上の人は私に対して「あなたなら幹部になれる」と言ったことが引っかかった。
数十分話をした程度の人間に対して幹部候補生だなどと言う人間に人を見る目はなく、おそらく幹部にする権限もないだろうと思ったからだ。
アムウエイは公称90万組の（何故"人"ではなく"組"なのかは不明）メンバーがいるという。
もちろん公称90万人で、両手足をバラバラに数えていれば実人数はその1/4にしかならない。
この人達が最低1台、場合によっては複数台の契約をするだろう。
なぜなら「アムウエイが勧める素敵なものは自ら使ってこそ顧客への説得力が生まれる」からだ。
自分で使ってもいないものを他人に勧めて説得力がありますか？
自ら使い、使いこなした上でお客様に勧めてこそ大きな利益につながるのです。
なんて声が"上の人"から聞こえてきそうだ。
過去に東芝がアムウエイに引っかかったことがあったが、当時の社長が悪事に気づいたため大事にはならなかった。
ドコモやauがアムウエイと手を組むと言われたら、私はドコモやKDDIをおおいに軽蔑するだろう。
ではSBMはどうかというと、それはもう光通信などの延長線上にあるとしか言いようがない。
昨年は企業や学校にiPhoneを配るなどしたが、これでは台数も知れている。
今年は更に在庫が積み上がっているのは投げ売り開始時期が早かった事からも伺える。
販売権獲得のためにどれだけの損失を被ったのか、投資といえば投資だが設備と違って後に残るものは少ない。
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