各社の学割

SBMの学割が発表されたことで各社出揃ったことになる。
SBMは最初の学割の時には基本料金が無料、昨年は基本料金を半額の490円に、今年は他社対抗(他社価格は390円)からか再び基本料金を無料にする。

月額基本料金だけを見るとSBMがもっともお得なのは言うまでもないのだが、加入条件はもっとも厳しい。
すなわち、ソフトバンクモバイルの3Gサービスに加入して端末を購入し、
ホワイトプラン
S！ベーシックパック
パケット定額サービス
に加入する必要がある。

ようするに、新規は良いけど既存加入者は無料にしないよと言うことだ。
iPhoneのパケット代上限を下げたいと思えば傾斜型定額制を選ぶことが出来ない。
またSBMは網内メールのみが無料なのに対して、ドコモとauはメール無料プランが基本になっている。
従ってSBMで390円分以上のメール送受信を行うとお得さはなくなってしまう。

小学生の子供に持たせる場合などでIPサービス非加入を望もうとしてもSBMのプランでこれは出来ない。
いわゆる抱き合わせ販売で、以前YBBで注意を食らったことなど忘れてしまったようだ。
ゼロ円は抱き合わせた中の一部だけであり、実際にゼロ円になることは決してない。
学割開始の2年前には「これまでに発表されたソフトバンクの新料金プランには、何らかの“落とし穴”があったのだが、今回はいくら探しても問題点が見当たらない。」と書かれるほどクリアなモノだったのに。

ドコモやauは既存加入者も申請によって学割価格に移行することが出来る。
ドコモの場合は小学生以下の子供は親の名前で加入することになっており、例えばその年齢の子供が2人いる場合に適用されるのかどうかは良く分からない。
というのも、注意書きとして1人について学割適用は1回線とされているからだ。

ドコモとauは学生の家族も最低月額料金390円が適用となるがSBMはそうではない。
見せかけは15ヶ月無料だが、学生の3年より遙かに短いし別のキャンペーンでも無料期間があるので特別な感じはしない。

例えば子供1人＋両親の最低支払い価格は
ドコモとau＝390円×3＝1,170円（全期間）
SBM=315+315×2=945円（15ヶ月のみ）
SBM=0+980×2＝2,905円（15ヶ月以降36ヶ月目まで）
※全期間平均は約2,088円
無料にインパクトはあるが、家族として考えた場合に必ずしもお得とは限らない。

月額390円プランにはホワイトプラン同様に無料通話分が無く、実際に通話を行うと考えると決して得ではない。
まあ得ではないプランだからこそ学割で半額なんて事が出来る訳で、普通に使うことを考えると無料通話付きで980円の（ドコモとauは980円で1,050円分の無料通話が付く）プランの方がお得だと思う。