- 2010年2月 8日 11:27
結局トヨタはプリウス3兄弟のリコール改修を行うことになった。
会見では「ブレーキペダルを強く踏めば効くのだから問題ない」みたいな事を言っていた。
おそらくABSが効いて回生制御が外れ、油圧が立ち上がらない状態でもペダルを踏み増せば何らかの動作のトリガになるのだろう。
問題がないのなら今年に入ってからの製造分は何故改修したのだろうか。
トヨタはカタログデータを魅力的に見せるためにものすごく頑張る。
衝突安全性テストで成績が上がらないと、そのテスト自体を徹底的に解析してテスト対応車を持ち込んでくる。
当然そんなにわか対策で実際の安全性が向上するわけではないが、試験成績が良くなればそれで良い。
なので試験対象外のテスト成績は全く考慮されない。
燃費テストも同様に、モードテストに特化して徹底的なチューニングを行ってくる。
低公害を謳い、低燃費、炭酸ガス排出量を謳い、エコ企業のイメージを与えながら高公害ディーゼルの規制には真っ向から反対する。
生産効率最優先経営は部品を積んだトラックを公道で待機させる。
トヨタの敷地内に駐車場を用意すればコストになるが、道路脇に駐車させておくならトヨタにカネはかからない。
このあたりは欧州とは歴史の差というのか、日本も中国も変わらないとでも言うのか、残念な気がする。
BENZやボルボが実際の事故現場からのフィードバックを大切にするのとは逆に、トヨタの場合は安全性はどうであれ安全テストに合格すればいいと言う考え方だ。
確かに規格を満足することは必須ではあるが、方向が違ってはいないだろうか。
ブランドは作られるものではなく作るものだとしたレクサス展開などを見ると考え方の違いが良く分かる。
まあ、だからこそ安くて軽くて信頼性の高いクルマが出来る。
ただし付加価値商売は出来ず、高いトヨタ車であるレクサス車は売れなかった。
トヨタは王様なのか?トヨタの言うとおりに、トヨタ車を使わせていただかなければならないのか。
http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2010020502000137.html
ブレーキもきちっと踏めば止まる、フィールは感じる側の問題、欠陥はないとした。
そうか、ソアラの本革巻きステアリングが2年もせずにボロボロになったのも、私がそう感じただけか。
使ったからいけなかったのかも。
ステアリングは素手で握ってはいけなくて、常に汗などが付かないように手袋が必須だと、もしかしたら取説に書いてあったかも。
性能的問題はともかくとして、客扱いの上手なトヨタがこのような問題を起こしたこと自体が問題だ。
いつもなら密かな改善策で事を荒立てないように行うものを、今回の対応は決して褒められたものではない。
例え自分では乗らなくても、他人には安心して勧められると言われたトヨタ車はどこに行ってしまうのか。
さすがに今回の一連の事件では社長も会見を行わざるを得なかったようだが、これまでの会見では一貫して「ウチは悪くない」姿勢を崩さなかった事もイメージダウンに拍車をかけた。
会見で社長は品質向上を目指すと言うが、トヨタ車の品質は決して低くはない。
安いものを安っぽく見せない腕は世界一だと言って差し支えないだろうし、耐久性に難があろうとも新車時の見た目など素晴らしいところがある。
従って品質を改善しなければならないのは製品ではなく、経営陣そのものだと思うのだが如何だろうか。
http://www.asahi.com/car/news/NGY201002050025.html?ref=rss
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