- 2010年2月11日 11:05
トヨタはプリウスのブレーキ問題で、SAIとHS250hの生産と、場合によっては販売を一時停止するのだとか。
今週末からだというから、もしかしたら現在ラインは止まっているのかも知れない。
プリウス同様ソフトウエアバージョンアップで対策が出来るのならばラインを止める必要はないのではないか。
確かに後工程が増えるのでコストアップにはなるのだが、そもそも生産台数が不足気味(だったはず)なのだから、どんどん作って売った方が良い。
ディーラへの出荷は8日時点で停止されているというのだが、プリウスのファーム書き換えはディーラで行うのに?
と考えると、実はプログラムの問題だけでは解決しない何かが潜んでいるのかもなんて考えたくもなる。
トヨタハイブリッド車、特にプリウスは徹底した低燃費チューンが行われている。
それはエンジン制御のみではなく、走行抵抗などに至るまで手抜かりはない。
モードテスト燃費向上のためには何でもやる的な勢いがそこにはみられる。
とすると、回生ブレーキを出来るだけ長く効かせたいわけで油圧ブレーキは引きずりがないくらいまで緩めておきたい。
もしや今回の改修後に燃費テストをやったらカタログ燃費がたたき出せなくなっているのではないか。
ちなみにブレーキバイワイヤの走りであるBENZの失敗作SBCは10MPa程度の圧力をアキュムレータに蓄え、ブレーキ反応を低下させない仕組みだった。
プリウスも同様な構造、かつ電源が切れた場合に備えて1〜2回分のブレーキ油圧を発生させることの出来る電気二重層コンデンサも内蔵されている。
http://golf4.blog65.fc2.com/blog-entry-148.html
ちなみにEクラスの場合は電気二重層コンデンサではなく補助バッテリというスタイルだ。
もっとも、システム異常時にどう働くかは余り問題ではないかも知れない。
エンジン制御系のセンサが壊れたフェールセーフモードで「このクルマは100km/h出ない」と怒るのと同じで、そもそもは異常を発生させない設計と万一の異常時に最低限の機能(ブレーキであれば、クルマを止めると言うこと)があれば良いはずだ。
ABSやBAS、ESP等との連携制御は珍しいものではない。
トヨタではおそらくクラウンが最初だが制御は中途半端、その後のアリストがそこそこだったが当時の欧州車ではESPが当たり前だった。
BENZなどは、それまで使っていた電気制御LSDをESPによる制御に切り替えていた。
LSDは損失は少ないがトリッキーな動きになりやすい。
ESP制御は逆にスリップ側の車輪をブレーキで止める為にロスは大きいが制御は柔軟だ。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20100208/180034/
ブレーキ以外にも意図せぬ加速が起きるとの苦情もあるようだ。
まあパワーが爆発的に大きなクルマではないので加速と言っても急が付くほどの元はないと思うが、ここでブレーキが甘いとなると怖さは更に増幅される。
いったい何の苦情が本当の苦情で、トヨタの言うような「感覚の違い」がどの程度含まれているのかも解らない。
ハイブリッド車は危ないね、暴走するから。
そんなイメージを植え付けないように、対応と対策を頑張って欲しいものだ。
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