ケータイサイト

レコチョクの無料会員が7週間で100万登録を突破したとか。
利用者の6割は10代〜20代の、いわゆるアクティブ層だという。

インターネットマシン構想はクローズド網を否定した。
しかし現実はそうではなく、ケータイサイトあってこそのケータイであると言える。
ここを荒らしていたiPhone使いの人もケータイ用のページにアクセスするための変換エンジンを通していた訳で、表向きは「iモードなんて要らない」とか「PCサイトなら無料なのに、ケータイサイトは有料ばかり」（※これには私も同意する）とか言っているわけだが、実はそんなiPhone使いこそがケータイサイトを望んでいるのではないのか。
一つは以前にも書いたように横スクロール無しでみられること。
もう一つはケータイという道具に特化した様々な工夫がされていることだ。

PC用のサイトはフルキーボードやマウスの装備されたPCで操作するのだから自由度は高い。
しかしケータイとなると文字入力もスクロールも面倒で、その辺りが最小の手間で済むように作られている。
数字ボタンによるショートカットも有効だ。

一時期はiPhone用のサイトが増えたような感じもしたが、今は逆に余り聞かないかも。
まあ拡大や縮小をすればリンクをクリックできない話ではないから、単にその手間が面倒と言うだけの話だ。

アクティブ層が言うように、ケータイサイトはケータイで、PCサイトはPCでアクセスすればいいじゃないかという所に行き着くのかも。
ケータイでもPCサイトは見ることが出来るが、スマートフォンではケータイサイトには入れない。
今後スマートフォンが増えてくればレコチョクなどのスマートフォン版？も出来るかも知れないが、iPhoneってiTunesStoreでないとダメなのかな。
iPhone使いでiモード網を否定する人はAppStoreやiTunesStoreも否定しているんだろうな、きっと。

孫さんは勿論スマートフォン路線というか、SBMの場合はクローズド網の整備が遅れているので仕方がない。
孫さんが言うには、ハイエンドはスマートフォントになりローエンドは低価格ケータイ、それ以外は売れないとする。
というか、これってSBMの現状でしょう。
ハイエンドだろうが何だろうがiPhone並みに投げ売れば絶対売れるというかiPhone以上に売れるだろう。

ただiPhone効果も現実には存在するわけで、スマートフォンを身近なものにした功績は称えられて良い。
この先果たしてスマートフォンがケータイを食い尽くすのかどうかは解らないが、ISPがブロードバンド回線を売る程度しか出来ないのと同じく、スマートフォン全盛となると果たして事業者はどこに収益を求めるのだろうか。