- 2010年2月18日 11:08
国内ではプリウス問題、米国では暴走問題が尾を引いている。
NHTSAはリコール時期が適切であったかどうかの調査を開始するなどと報じられていて、トヨタの対応の問題が指摘されるのかも知れない。
国内での事情も同じで、プリウスのブレーキ問題はネット上でも問題視されていた。
おそらくその時点でトヨタが手を打てばリコール騒ぎにもならずに済んだだろう。
しかしトヨタはこれを拒んだ。
雑記の方でも触れてはいるが、過剰なコストダウンと極限を求めるカタログ燃費の狭間で安全性は軽視されたのではないのか。
独壇場だったハイブリッド車マーケットに、インサイトが装いを新たに価格を武器にやってくる。
Li-ion電池化も失敗したと伝えられる中、焦りだってあっただろう。
安全性確保のために改善を行えば燃費性能が低下するかも知れない。
公表せずにやったとして、他社がテストしたらバレるのではないか?
そんな思いが「利用者の感覚の問題」との発言につながったのかも知れない。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100216/210884/
信頼回復策?としてブレーキ優先制御の実装を行うとも発表があった。
これはアクセルとブレーキの両方が踏まれたときにブレーキを優先する制御で特別なものではないがトヨタ車には実装されていなかったそうだ。
トヨタ的には「カネにならない安全対策」みたいなものだろうし、そもそも異常事態を回避するための仕組みなので信頼性が要求される。
逆にブレーキやアクセル制御の信頼性が確保されていれば余計なものは不要(オレは絶対事故は起こさないので任意保険に入らないみたいな)だと考える向きもある。
空ぶかし防止装置も今は多くの車に付けられていると思う。
これも欧州車などではかなり以前から実装されていたもので、車の中で寝てしまったとか事故の際とかに車両停止状態(トランスミッションがエンゲージしていない状態)でアクセルを踏み込んでも一定回転数以上には上がらない仕組みだ。
車両停止状態でエンジンを高回転まで回すと多くの場合は放熱が間に合わなくなり火災の危険が生じる。
その対策なのだ。
衝突試験の結果が悪ければヒューズベルト一本で試験対策をするトヨタなのだが、電子制御化著しい昨今の車両にあっては十分な安全性と信頼性確保のためにカネを使って欲しいものである。
米国で問題になっている予期せぬ加速問題に対して「何らかの異常が発生しても、決して加速しないように制御されている」とトヨタは言う。
そんな制御が出来るのだろうか?
アクセルペダルが引っかかったら加速するんじゃないの?そういう話ではなく?センサやアクチュエータは正常でコントローラだけが異常の場合は助かるという事かな。
某メーカの依頼で以前にトヨタのDBWを少し解析した事があるのだが…
いや、やめておこう(笑)
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