- 2010年2月22日 11:01
2012年以降に使えるようになる700MHz/900MHz帯の割り当てに関して、クアルコムは国際協調を主張した。
一方ドコモとKDDIはトラフィック分散のための割り当て要求は行ったが、国際協調には触れなかった。
もちろん国際バンドとして認められた周波数が良いに決まっている。
しかし各国それぞれに周波数割り当てがあるために、全てのバンドを共通化する事は出来ない。
逆に、全てのバンドが国際バンドではなくても国際バンドとして共通などこかがあれば良いとも言える。
クアルコム案だと日本のバンドプランに合致しないばかりか割り当て帯域の問題も出てくる。
クアルコム的にはLTE阻止、出来るだけ長くCDMA方式を使わせて特許料を稼ぎたいところだとは思う。
ドコモは800MHz帯/1.5GHz帯/1.7GHz帯/2GHz帯の免許を持つわけで、4バンドに対応しなければならない。
孫さんは800MHz帯よこせの時に、マルチバンドかなんてカネがかかるわけではないからマルチバンドでやれと言っていた。
まあ孫さんの言う事を信じる人は少ないだろうが、マルチバンド化には少なからずカネがかかる。
移動機も勿論だが、基地局側は膨大なコスト増になる。
このコスト増に困ったなと言っているのがSBM自身なのだから、たぶん今後はマルチバンドはカネがかからないなどと言わなくなるのではないのか。
それがあっての事かどうだか解らないが、19日の会合でSBMはプレゼンを行わなかったようだ。
下手に割り当てられてしまうと「800MHz帯がないから」と泣き言が言えなくなるからなのか?
もしも喉から手が出るほど欲しいバンドだとすれば、積極的にプレゼンを行って少しでも広い帯域を確保しようとするはず。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100220/344854/
周波数確保のためには周波数利用効率のアピールも大切だ。
BWA部会などでもこの点は審議されていて、セクタ分けはしない、中継器でセクタ半径は広げる、DC-HSPAで周波数利用効率を半分に落とすなどとは口が裂けても言えない。
現状ではLTEとMIMOで頑張りますから何とかとお願いするしかないだろう。
その点からするとLTE推進のドコモとKDDIがプレゼンを行い、HSPA+推進のクアルコムは早期割り当てに反対、同じくHSPA+(3.5G+)で3.9Gに手の届かないEMとSBMは表に出てこられなかったという事か。
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