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1.2Gbps


  • Posted by: F&F
  • 2010年2月23日 12:07

エリクソンはLTE-Advanceのデモで1.2Gbpsを実現して見せたそうだ。
といっても帯域80MHzの4×4MIMOだそうなので、ドコモがサービスを開始しようとしている5MHz帯域の2×2MIMOの37.5Mbpsと同等だ。

20MHz幅×4キャリア構成にしたのは、80MHz幅を一発で受信する事が難しかったからだと思う。
80MHz幅で信号を取り込む事くらいは出来るかも知れないが、MIMOやターボ演算はそう簡単にはできない。
従って4X構成にした方が実用的というわけだ。

LTE-Advanceでは4GHz帯を使って占有帯域幅を確保し、より高速な通信を目指す。
なお3.9G(Generation)のLTEと4G(Generation)のLTE-Advanceは互換性が保たれる仕組みになっている。
このためLTEを採用する予定のドコモとKDDIは4Gへの移行がスムーズに行えるが、EMとSBMはシームレスな移行は行えない。

そのEMやSBMが採用しようとしているHSPA+とDC(QC)のデモも行われたようだ。
こちらもMIMOが使えない事はないのだが、LTE程使いやすくはないので効率の点と収容者数の点でデメリットが出てくる。
実験上は成立するのだが、果たしてフィールドでどの程度動くのかは未知数(本当は実験済みなのだが)だ。

そのため速度向上は64QAM化とマルチキャリアに頼る事になる。
マルチキャリアは周波数利用効率が上がらないので過密エリアでは厳しい状態になるし、基地局密度が問題にもなる。
多値変調を使うと要求S/N比が上がるので基地局から離れた場所では使えない。
一方でDualCellやQuadCellを実現しようとすると、2つないし4つの基地局が安定的に見えている必要がある。
マイクロセル化の進んだ事業者ならば可能なのかも知れないが、マクロセルに輪をかけて中継器乱立では厳しいと思う。
だからこそ未だ汚れていない1.5GHz帯を使おうとしているのかも知れないが、基地局が少なすぎる。

1.5GHz帯で基地局密度を上げていけばDCでもQCでも使えるようになり、QC-HSPAの理論最大84Mbpsも夢ではない。
もっとも現在の基地局増設ペースを変えずに1.5GHz帯を整備すると仮定するならば、全国展開までに7〜8年はかかるだろう。
設備投資を行っていた頃のペースを加味しても数年、さらにマイクロセル化を推進するとなるとその何倍もの時間がかかる。

   

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