意外に安価

250万円以下は難しい、300万円以内に収まれば良いのではないか。
そう言われていたCR-Zだが、エントリモデルは226.8万円のバーゲンプライスで発売された。

スタイルはスポーティ、足回りもそれなりに考えてはあるがエンジン+モータのパワーはミニマムだ。
0-100km/hが10秒程度かかるというので速い車ではないが、ハンドリングには自信があるという。
一目でそれと分かるフロントデザイン、青い照明が今となっては少しレトロなインパネ回りなどがどう評価されるのか。
若者に車を換えというのはもう無理な話なのかも知れない。
車を持つよりも楽しい事が世の中に氾濫している。
自分でステアリングを握ったところで狭い日本から出られるわけではなく、ならばもっと狭くて広いバーチャルな世界に身をゆだねるのか。

20年前か、30年前の若者は自分の生きたいところに自分で走っていける事に魅力を感じたはずだ。
人のいない草原を目指せばそこには草原があった。
誰も行かないような、北風吹きすさぶ冬の日本海にだって走って行けた。
それがほんの少しの自由を手に入れたような気分を醸してくれたのだった。

ジュネーブショーではF800（メルセデスのコンセプトカー）がお披露目された。
パラレルハイブリッド車はコンベンショナルな300PSのガソリンエンジンと109PSのモータの組み合わせ、これは何と言う事はないがハイブリッド車とは別にFCEVも用意されるという。
こちらは136PSのモータと水素タンクを積み、600kmの航続距離を誇る。

エレクトリカル装備と言えば日本車の特徴という感じだったが、レーダをはじめとする装備で日本は後れを取った。
F800は40km/h以下の速度で全社に追従して走るモードを持ち、速度調整もステアリング制御も自動だそうだ。