オイル漏れ

問題続きのトヨタだが、実はリコール以外でも改修を行っていた事が解った。
対象は同社の3.5リッターエンジンで、オイルラインのホースに亀裂が入ってオイル漏れを起こすというもの。

このエンジンはハリヤーやエスティマなど5車種に搭載されているようで、国内での対象台数は約5万台(売れてないなぁ）米国では約93万台の上るという。
トヨタによれば「オイルが漏れた場合、エンジンからの異音や警告灯で運転者は気付ける。走行安全性にかかわる問題ではない」だそうだ。
おそらくドバッと漏れるのではなく、少しずつという感じなのだろうが詳細は不明だ。

エンジンから異音が出たら、それはもう結構な事が起きているわけで焼き付いたら危ないでしょ。
漏れたオイルが排気管に触れて火が付く(並の温度では燃えないが、絶対燃えないわけではない)とか、ブレーキに付くなんて事はないのだろうか。
まあエンジンが壊れればディーラも結構な作業工賃収入になるし、トヨタとしては嬉しいのかも知れないが…

最近はエンジンもカバーで覆われていたり、そうでなくても狭いエンジンルームにぎっしり補機類と共に収まっている感じでオイル漏れなど気付きそうにはない。
古い車に乗っている人などはガレージの床に付いたオイル痕を見て様子を予測したものだし、トヨタ車などはエンジンオイル漏れよりATからのオイル漏れ（激しく走った場合）も多かったと思う。
かくいう私も余りボンネットは開けなくなった。
何事も起きないと何もしなくなるのが人間かも知れない。

豊田社長は昨日、報道陣からオイル漏れに関して質問を受けたものの無言で立ち去ったという。
まさか社長の耳に伝わっていなかった事態でもあるまい。
どうも言っている事とやっている事の間に大きな乖離があるようだ。
とりあえずアメリカも行ってきたし、もう良いでしょって所かも知れない。

特別危険なものではないとするならば、そうである事を公表すればいいと思う。
こうした事態がありますが問題ないですよとか、通常の整備が行われていれば急に走れなくなる事はないですよ、とか。