- 2010年3月19日 11:05
XML標準規格の共同開発者であるTim Bray氏は反Apple路線を行くとした。
囲い込みすぎが嫌われ続けてきた流れの中からAppleは何も学ばなかったようだ。
それはCDがそうであり、メモリスティックがそうであり、CDMA移動体通信方式がそうであるように独占的な権利管理者は嫌われるという事なのだ。
AppStoreは独占的で自由がなく、アプリケーション等の開発者はAppleの顔色を常にうかがっているという。
それに比較するとAndroidは敷居が低く、誰にでも開発が可能で誰もがその成果を公開する事が出来る。
国産ケータイではiアプリが一番自由だと思う。
開発キットは無償ダウンロードが可能で、それによって作成したアプリも自由に公開が出来る。
auはBREW(現在は再びJavaにも戻ってきたが)なので少し事情が異なり、設計自由度が大きいだけに勝手に開発して公開する事は憚られる。
auのオープンアプリと呼ばれるJava記述のものは(たぶん)自由に公開が出来る。
Vodafoneは勝手なアプリ公開を認めていなかったのだがSBMになって変わっただろうか。
商売的に見ればアプリ市場を独占管理したいのだろうとは思う。
下らないアプリだろうが何だろうが、そこに金額が設定されている限りAppStoreには金が落ちてくる。
現状では売り上げに応じた"テナント料"が取られる仕組みだが、今後"売れようが売れまいがショバ代をよこせ"に変わらないとも限らない。
こうなると無料でのアプリ公開は難しくなるだろう。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100316/345767/
一方でAndroidも安泰ではないという見方もある。
Androidはモバイルデバイスへの開発の敷居を低くした。
これは良い事のようにも思えるのだが、新規参入がたやすくなった事で従来型企業は独自性を守るのが難しくなると言うのだ。
Xperiaなどは独自な部分を持っているのだが、そうした流れに乗れなければ価格競争だけがAndroidの全てになってしまう。
もちろんAppleが恐れるのもここだ。
Appleがソフトウエアもハードウエアも収益源としているのに対して、Androidにとってこれらはコモディティである。
Androidが収益の柱とするのは広告であり、一部はアプリケーションになるのだろうがAppleとは根本的ビジネスモデルが異なる。
Andoroidはそれが広まってGoogleへのアクセスが増えればそれで良い。
Appleよりも単純で簡単な収益構造なのである。
当然Android利用企業にしてもAppleに上納金を積むよりはクリアなキモチでいられる。
Appleの抱く危機感は相当大きなものだと思われ、そこにはWindows対MACの悪夢がちらついているのか。
blogのコメント欄で↓を教えて頂いた。
http://twitter.com/akiratada
iPhoneOSのライセンスだというのだが、MAC互換機を廃除したスティーブン・ポール・ジョブズがもしそれを考えているのだとしたら著しいほどの方針転換だと言える。
OSのライセンスが互換機を生み出すのか、それとも新たなモバイルデバイスとなるのかは定かではない。
つまりOSとターゲットとなる製品は異なるからだ。
オープンOSと独占OS、そのどちらも市場で生き残る道を模索しはじめている。
- Newer: テーブル
- Older: トップページが更新されました
コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。
サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。
登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。