自宅圏外は40万人

SBMによれば自宅が圏外な人は40万人以上にもなるという。
既契約者がこの程度なのだから、自宅圏外に困って解約した人や契約を躊躇った人を含めればこの数倍にはなるだろう。

それが解っていながらもエリア整備終結宣言を出した訳だ。
が、Twitterで明るみに出てしまったエリア不満、SBMな人に言わせれば通常使用するのに問題はないから純増しているのではないかなとなるが、それは偽りだった訳だ。

孫さんは、
「この件については、経営会議でもっとも時間をかけて議論した。基地局倍増には何千億円という費用がかかる。まだ借金もあるが、これから銀行とも話をする。これまでの3年をかけて倍増させてきた基地局を、この1年さらに倍増させる。技術部隊は無茶だと叫んでいるが、僕は命をかける。精一杯誠意を尽くしてやると約束する」
と叫んだ。
そうか、やはり倍増でしかなかったのか。
vodafone買収時は2万基地局だったと過去に孫さんが言っていたはず。
それをやっと倍にして4万局、計算合ってるじゃん。

それを1年でまた倍増？命を賭けようが毛髪を賭けようが出来ないものは出来ない。
4.6万局の整備も出来ずにむりやりな数合わせに走ったのに、同じ騙しを又やるのか。
http://d.hatena.ne.jp/aquila2664/20100328

ついでに面白い事を言っている。
基地局を倍増させたとしても1%の加入者の自宅は圏外だというのだ。
本当か？
そもそも倍増とは何局にするという事なのだろう。
一般紙では現時点で約6万局としているから12万局にするのか。
それとも実基地局免許数の4万弱の2倍なのか。
孫さん自身も3年で倍増と言っているのだから4万が正解だろうな。
F&F的には甘く見て、来年度中に8万基地局を突破すれば公約達成としたい。
ちなみにドコモはほぼコンスタントに毎年1.5万局を増やし続けている。

思えば4.6万局宣言の時から基地局免許数をグラフにし始め、当時はまだドコモの半分以上の数があったのに今では4割台に低下しauにも抜かれる始末。
まさに孫さんの言うとおり「エリア整備は終わった」事をグラフは示している。
3年分前倒ししたから設備投資ペースが落ちたなどと、何とかの一つ覚えのように唱え続けた人も居たが、さすがにここ最近はそのフレーズを口に出す事は出来なくなったと見える。

いずれにしてもドコモの基地局数と同じくらいになると考えると、1%もの加入者宅が圏外というのはおかしい。
ドコモでも自宅で使いにくい人は居ると思うが、ドコモ加入者の1%もの人が自宅圏外だったらエリア調査隊が何人いても間に合わない。
とにかく1%、20万人以上を救済できないというヘボなエリア整備なのだから基地局倍増計画に命を賭ける価値は少ない気がする。

この救済できない20万人以上を救うのがフェムトセルだという。
孫さんは、「ただで提供されるものだけど、すでに問題なく繋がっている人はあまり申し込まないでくださいね」として無用なセルエッジを作りまくる事への危機感を臭わせた。
ドコモのフェムトセルの場合はSONに似たような仕組みを搭載したりすることによって基地局間協調をするように仕組まれているが、SBMも真似たのか。
結局何年も開発を続けながらも自力でモノには出来ず、ドコモの仕組みを見て同じ制御を真似てみたという事か。