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miniSD


  • Posted by: F&F
  • 2010年4月 1日 11:05

SDカードにメモリとWiFi通信モジュールを入れたものは既に実用化されている。
今回発表されたのはminiSDにメモリと共に3G通信機能を内蔵したモジュールだ。

殆どのデジカメなどがminiSDやSDカードを使い、ビデオカメラなどでもSDメモリカードが一般的になっている。
このメモリカードの代わりに通信機能付きモジュールを使う事で、メモリ内のデータをどんどんリモートストレージに待避でき、見かけ上無限の容量になるというのが売りだ。
勿論この売り文句はWiFi版でも同じなのだが、3G版はWiFi版より遙かに広いエリアで使える所にメリットがある。

メモリカードは16GBのフラッシュメモリと16GB分に見えている仮想記憶エリアに分かれた、見かけ上は32GBのSDHCである。
16GBのFlashメモリは通常のメモリエリアとして、後の半分は仮想化されるエリアとなっている。
(圏外時でも通常のフラッシュメモリに見えている)

カーナビ用途としては最新の地図が自動的に配信されてくるメモリカードとして、デジカメやハンディビデオ用途としては見かけ上の容量が無限大になるメモリカードとして、PC用としては最新のニュースや新聞紙面などが自動配信されるメモリカードとしての需要を見込むという。
デジカメ用としては、リモートストレージに蓄えた画像を紙焼きして配送してくれるサービスとの連携やストレージ画像の整理その他をケータイから行えるサービスと連携する。
紙焼き写真代その他はケータイ料金から引き落とされるので面倒な支払いは必要ないばかりか、道中のホテルやコンビニで受け取れるサービスは有り難いかも。

事業者にとって最もオイシイ部分は、これによって契約者数をかさ上げできる事ではないだろうか。
普通の人の普通の使い方を考えると、普通のケータイを持ち通信機能付きminiSDカードを新たに契約すると想定されるからだ。
だが今年の秋以降(予定)には通話機能付きのデジカメも発売されるという事から、カメラ付きケータイではなくケータイ機能付きデジカメが増えてくる可能性もあり、場合によってはケータイ契約数を多少は食う可能性もある。

取り外し可能な外部メモリという事ではあるが、殆どすっぽりと機器に入ってしまう事から無線特性の確保には相当な苦労があったようだ。
実際問題として感度などは通常の移動機に劣り、電界強度の弱い場所では容易に圏外が発生するという。
また放熱性の問題から出力が通常移動機の1/4程度に抑えられて通信エリアを狭めているし、アンテナサイズの関係から2GHz帯にのみの対応だ。

事業者側は観光地や旅館、ホテル内などへのフェムトセルやピコセル設置を拡大する事で圏外問題を解決したいとしている。
ビデオカメラの場合は時間あたりの情報量が多いので問題になるが、その他の用途であれば圏外を特に意識する事はないだろう。

HSUPA化が何に恩恵をもたらすのかと思っていたら、こんな事を考えた訳か。
確かに高画素写真や特に動画などだと上り伝送速度が重要になる。
LTEの世界が来ればHDTVのリアルタイム伝送も夢ではなくなるかも知れないが、現状ではまさに夢ではある。


   

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