スマートフォン

Xperiaも発売され、レポートもさらに色々出てくる事だろう。
SBMからはHTC Desireが発売される。

果たしてHTC製が売れるのか否か。
操作感の動画を見るとXperiaよりスムーズかも知れないと思った。
iPhoneよりも速い感じがする。
ただし問題は日本語入力環境などで、この点ではiPhoneも及第点とは言えない。
http://www.youtube.com/watch?v=UXeT00KhMLs&feature=player_embedded

スマートフォンが次々と発売され、いや、実は今までもBBやWindowsMobile機などは発売されていた訳だが知名度はいまいち。
それがXperiaをきっかけに、iPhoneの次が来たのかみたいな雰囲気も出始めている。
iPhoneは別格というか、iPhoneはスマートフォンではなくiPhoneだみたいな感じかも知れない。

ではXperiaは何かと言えば、それはソニエリが作ったという事が特別感を醸し出していると言えるだろう。
宣伝や売り込み、そして売り方を旨くやればそこそこ売れる可能性もある。
もしもiPhone無き時代にXperiaが発売開始されたら売れなかったかも知れない。
iPhoneがスマートフォン、一般メディアに言わせると高機能携帯電話ってヤツ、これの道筋を付けてくれたからだ。

その意味でもiPhoneは偉大だ。
偉大なのだが、市場に多くの機種が登場して競争が起きてこそスマートフォンのマーケットが生まれると言える。
今年か、或いは来年がその意味でのスマートフォン元年になるのか。

次期iPhoneはN-CDMAにも対応し、au網でも使える可能性が出てきた。
そしてスマートフォンは時期尚早と言っていたKDDIもついに第一弾を投入。
時期尚早な時は終わったのか。
また今後はFelica搭載スマートフォンも発売予定だという。

かと思うとドコモも冬あたりを目処にiメールへの対応、Felicaへの対応を考えるのだとか。
出来合いを売るのではなく作っていく、作らせるタイプのビジネスが得意な２社はスマートフォンをケータイに近づける。
こうなるとケータイとスマートフォンの境目がますます解らなくなってきそうだ。

ドコモにしろauにしろAndroidには力を入れている感じがする。
au(シャープ)はAndroid開発用の端末を用意するなど、ソフトウエア開発者にも優しい環境を作り出す。
この開発キットにauが補助金を出して安価に使えるようにして貰えたらと思う。
今やアマチュアや、ハイアマチュアやセミプロがアプリケーションを支える時代なのである。

ドコモがiPhoneを発売するには高いハードルがある。
一つはドコモの囲い込みとAppleの囲い込みが競合する事、更に保証や修理問題でも根本的な考えが違う事、そして最大の問題はその売価だ。
Appleの要求する2万円以下の売価設定には6万円ものインセンティブを出す必要があるが、そうなれば他のメーカが黙ってはいないだろう。
それに、次期iPhoneの出来具合によっては無理して売る必要が無くなるかも知れないし、勿論その逆になるかも知れない。

ではSBMに利は無かったのかと言えば否だ。
先駆者利益、最初にiPhoneを持ってきたものに対する恩恵は充分に受けたはずだ。
技術は買ってくればいいとか、枯れてから使っても遅くはないと言った事とは正反対の事実にSBMも気づき始めている事だろう。
新製品や新技術は最初に持ってきてこそ大きな利益をもたらす。
それは金銭的な面のみならず、純増にも貢献したとなれば意味は大きい。

スマートフォン絡みなのか、ドコモはgooのWebメールをサービスする。
これに伴ってgooのシステムが変更された。
従来版のメールは3〜4ヶ月かけて移動するとか、何とも気の長い、いかにもNTT風な駄目さ加減である。
移行期間も設けずいきなり変更、過去のメールの以降は数ヶ月後、文字が重なったりするし件名や本文のないメールは届くし、もう滅茶苦茶になっている。
その他にもログインできないとか日付がおかしいとか、文字が読めないとか、ページを開くのに分単位の時間がかかるとかと各所で書かれている。
ちなみに私の環境だとメールの削除も出来ない。
とりあえず使うに耐えないのでメールアドレスの移行を行わなくては。

ケータイアプリも更新されたようだが、ホームページが中途半端で旧アプリのダウンロードページに誘導されたり、やっと新アプリのページを見つけたらアプリエラーでダウンロードできないなど、こちらもダメダメだ。
PC用のページもjavaで重くなっただけみたいな。
グループ内の資産を使いたいのは解るが、gooのケータイ向けシステムは従来からダメだったし、新機種への対応もする気はなかったようだし、メールの遅延も盛大に起きる場合があり、サイトが重い事もあるし、それらも改善されるのだろうか。
gooに問い合わせても返事など来ない訳で、ドコモがサービスを開始したらドコモに文句を言ってやろうっと。

Xperiaはレポートなどが徐々に出てきているが、やはり設計時点の新しさは新鮮だ。
カメラはまあ、素晴らしいとは言えないまでも酷いとも言えないレベルか。
これまでのスマートフォンに比較すればずっとマシ。
iPhoneの時には感じなかった「欲しさ」があるなぁ。
このあたりがソニエリなのかも知れない。

アキバヨドバシでも「iPhoneの時より凄い」と、まあドコモの手前話半分だとしてもXperiaは順調な滑り出しか。
後は息切れするかどうか。
iPhoneは半年を過ぎた頃から投げ売り体制に入り、一括格安、一括ゼロ円、今なら実質ゼロ円＋現金付きで配られている。
当然安価誘導されれば売れる。
不人気の代表格であるN-06Aも9,800円なら数は出る。
まあ安売りしても数の出なかったT-01AやHT-03の例もあるけどね。

投げ売りすれば新規で買う人も増えるだろうが、今は買い増し客がメインだろうか。
純増には貢献しないのかも知れない。