- 2010年5月18日 10:43
ドコモより一足先にauの夏モデルが昨日発表された。
全機種防水、これは良いと思う。
防水と聞いて思い出すのは孫さんの言葉だ。
あれはいつだったか、防水機能がなければケータイではないくらいの言い方だったっけ。
これを聞いた人は、そうかSBMのケータイは今後全て防水モデルになるのか、何でもかんでも水没扱いで全損となるあの悪魔のような対応からも逃れられるのかと思ったに違いない。
しかしそれは孫さんのいつもの、その時の行き当たりばったりの発言だった。
だがauはそんな防水化を全機種でやってのけた。
auの修理対応はSBM程は悪くはないが、しかし水没シールが無事でも水没判定されることが少なくはない。
ドコモの場合はシールが無事なら、例え内部に腐食があっても水没だとは言われない。
だってそのためのシールなのだから。
こうした水没にまつわるトラブルから身を守るにも防水ケータイは良いと思う。
確かに防水のために余計な質量や余計なサイズがくっついては来るのだが、長期利用が当たり前のようになった今はそれでも防水が喜ばれそうな気がする。
WiFi対応はmicroSDカードサイズの無線LANユニットを使う。
これは今年の4月にエイプリルフールネタとして書いたものに近い。
http://www.fnf.jp/blog/2010/04/fnfblog3070.html
以前SBM(Vodafone)がminiSDサイズのFelicaユニットを実験していて、これをケータイに差すことでおサイフ化が可能になるとか何とか。
結局この計画は挫折したのだが、auのこの方式もなかなか良さそうだ。
何が良いのかと言えばメーカや事業者としてはWiFiが不要な人に余計なコスト負担をかけなくて良い点、WiFiユニットは別途それなりの価格で売れる点だ。
残念なのはメモリカードとして利用できない点だ。
排他的動作ででもメモリとして利用できればさらにメリットが大きくなるはずだ。
フェムトセルに関しても発表された。
もっともauはエリアカバー率が高いので圏外はそう多くはないと思うが、従来はカバーできなかった部分のエリア化には有効だろう。
SBMのフェムトセルは機能上の制約がかなり多く、ケータイのフル機能をサポートしているわけではない。
通話や通信も"我慢"を強いられる仕様であり、圏外から抜け出せるのだから我慢しろみたいな感じでもある。
確かに電波を改善するとは言っているが、全ての機能が使えますよとは言っていない。
http://mb.softbank.jp/mb/information/details/091210.html
一部のサービスに制限があると言うより、一部の機能しか使えませんよと言った方が良いかも。
有料サービスが使えなくなったり、特に法人の24時間無料通話が制限されるなど、さすが収穫期と呼ぶに相応しい仕様に仕上げられている。
auのフェムトは不感対策であり、任意に契約申し込みする類のものではない。
またドコモの満足同向上に一役買ったと言われる48時間以内の出張エリア調査も開始する。
auの場合はドコモよりも不感地帯は少ないとは思うが、輻輳などのクレームはあるかも知れない。
いずれにしてもドコモやauは満足度向上による解約率低下作戦、SBMは縛り強化による解約防止作戦展開と言うことだ。
ちなみにSBMの場合はエリアクレームを入れて、返事が来るまでに相当な期間がかかり、さらにその返事も対応の予定なしとつれないものが多い。
おそらくドコモやau並みの出張調査など始めたら人員がいくらいても足りなくなるかも。
auのフェムトは2GHz帯の一番下の物理チャネルを使用する。
面白いのはアプリからフェムトへのコネクトを制御できる点で、さすがにBREWは何でも出来ると言うことか。
なおフェムト接続時の機能制限は多少あるものの、来春には制限は取り払われる見込み。
auのフェムトはハンドオーバは出来るのだろうか。
SBMのフェムトはこれに対応していないため、例えば自宅にいる時に電話がかかってくると通話しながら外出は出来ない。
フェムトエリアを離れたとたん通話断になるからだ。
もっともSBMの場合は結構通話中の切断は経験するので、慣れた人は気にならない可能性もある。
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