- 2010年6月11日 10:42
最近はF&Fでバラさなくても、どこかのメディアが開けてくれる。
ITmediaでXperiaをバラしているが、曖昧な部分を補強しておこう。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1006/10/news093.html
>北欧風デザイン
なんだ?と思ったら、実装密度が低いのが北欧だそうだ。
>アイソレータ」を搭載することが多い。
アイソレータとは電波用ワンウエイバルブのようなもの。
中身は誘電体と磁石で出来ている。
AポートからBポートに電波は通るが、その逆は通らない。
アンテナなどで送信波の一部は必ず反射してくるのだが、この反射波がPAに入ると歪みが起きやすくなる。
逆にPAの性能やアンテナの性能によってはこれが不要になる。
アイソレータの中身はサーキュレータ、つまりA,B,Cの3ポートを持ったものになっている。
A→B、B→C、C→Aの方向にしか電波は進めない。
従ってBから反射して戻ってきた電波はAには進めず、Cポートに伝達される。
アイソレータのCポートは50Ωで終端されていて、そこでRFパワーは熱に変わる。
なおアイソレータにも当然ながら挿入損失があり、入れなくて済むものなら入れない方が効率的だ。
このあたりは設計者のポリシーなどによっても異なる。
アイソレータがない場合は自分が送信した電波が逆流してきてPAを歪ませるほかにも、近くで他の無線機(携帯電話でも)を使った場合はその電波もPAに進入してくる。
自分が送信しているのとは異なる周波数の電波がPAに入ってくると、PAの非線形特性で3次歪みが発生してスプリアス輻射の原因になる。
特に2GHz帯は各社が密接した物理チャネルを使うので、3次歪みが発生すると他事業者の通信を妨害する可能性もある。
>音叉型水晶振動子であり、チューニング用と考えられる。
チューニング用って???
これは単純に時計用ですな、32.768kHzでしょう。
スリープ状態では消費電力低減のためにこの周波数で駆動することがあるかも知れないし、時計の駆動用にも使われる。
>それぞれの機能ごとに最低1つずつの水晶発信器が必要になる。
そんなことはない。
TCXOは比較的高額(といっても50円くらい)なのと消費電流(数mA)もあるので、普通は1つか2つのTCXOを元に分周やPLLを使って欲しい周波数を作る。
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