MINI E

BMWはMINI Eの実証実験を日本でも行う。
これはMINIをベースにしたEVで、モータは150kWと大出力だ。

しかしその割に0-100km/h加速が8.5秒とは遅い感じがする。
このボディーに200馬力以上のモータなのだから、もう一声速くても良いはず。
バッテリは35kWhというから、日産リーフよりも大容量だ。
リーフが160kmの航続距離であるのに対して、MINI Eは240kmを謳うが計測方法は異なっていると思われる。

バッテリはLi-ionで380Vの電圧だ。
この大容量というか、大量の18650バッテリは後席スペースに搭載され、当面は2シータとなる模様だ。
車重は約1.5tと重量級で、回生制御も行われると言うがプリウス式のブレーキ連動か否かは解らない。

BMWは実証実験によってEVの使われ方や航続距離、充電等に対する調査を行うという。
なお本国における実験の結果は公表されている。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20100617/232068/

200Vでならば一晩で充電出来そうだが、100Vで35kWを満タンにするのは大変だ。
米国などではリース契約をした顧客向けに、専用の充電コンセントをBMW側が設置する。
これによって充電時間は2.5時間に短縮されると言うから、相当な電流を流せる設備なのだろう。

なお米国では月額リース料金がUSD850程度であるにもかかわらず、申し込みが殺到したという。
このBMWの話は一昨年あたりから話題になっており、既に数百台規模の実証実験が行われている。
今回はこの中の20台程度が日本にも入ってくると言う事だ。

トヨタもカローラEVみたいな車を開発中だ。
汎用電池(18650)を多数積んで、電池コストを1/3以下に出来たと言うが安全性や安定性などがトヨタ基準に入るかどうかは微妙らしい。
コスト第一安全第二のトヨタ、果たして汎用電池を使う道は開けるのだろうか。