iOS4

iOS4が公開されていたんだ。
ダウンロードには数時間もかかったなんて話もあるが、アクセス集中か。
私は入れ替える予定はなく、従来OSを使っている。
iPhone3Gの場合はマルチタスクが使えるようになるわけでもなく、神尾さんの言うエコシステムは機能しないわけだ。

結局2年も前のモデルは捨てなさいと言うことで、国産ケータイと変わらない。
これは技術の進歩著しい世界にあっては何にでも言えることで、OSが変えられるから云々などとこじつけても仕方ないですよと言うことだ。

OSをバージョンアップして良かった点として以下があげられている。
(iPhone3Gでは制限付き、マルチタスクダメ、壁紙交換ダメ、AFなしなどなど)

マルチタスク（タスクスイッチ）が使える※→マルチタスクは要らないって誰かが…
※マルチタスク対応アプリでないとダメだそうだ。
※プリエンプティブなマルチタスクではなく、アプリ側でスイッチしているだけ？？

壁紙が使えるようになった→喜んでいる人が多い！
フォルダの概念が加えられたが中身は12個まで→フラットなメニュー構成が命と誰かが…
顔文字の入力が簡単になった→今までは？
カメラにデジタルズームが付いた→超解像かな？
ビデオ撮影中にピント合わせられるようになった→AF駆動ノイズキャンセルは？
漢字変換に文節変換機能が付いた→なんかPC98時代を思い出すような…
ユーザ辞書が使えるようになった→これも歓喜している人が多いけれど…
外部キーボードが使える様になった→これは良いかも。

一方でバージョンアップによって不便になった点もあるという。

動作が遅くなった（画面制御が遅くなった）
アプリが対応していない
ブラウザが遅くなった
サードパーティ製ハードウエアケーブルが使えなくなる場合がある
カメラのシャッタ音が消しにくくなった
GmailのExchange系が正常に動作しない
キースタイルの切り替えが遅い
通信が遅い→再起動で直るそうです
メモリのフリーエリアが減る
タスク切り替えはホームボタンダブルクリックで面倒

などなどだ。
Androidと違って単一モデルだからOSバージョンアップによる弊害は皆無だと誰かは言っていたなぁ。
正常進化には違いないが日本のケータイの芸の細かさを超えるものでもない。
普通のメディアは普通に評価しているが、神尾さんに言わせたら大変だろうな。
それこそ世界が爆発するほど刺激的だとか言い始めちゃうかも。

iOS4の目玉はユーザに対してだけじゃないんだよ、Appleが一番儲かるようになっているんだよと言う人も居る。
そのひとつが加入者の維持情報の提供だ。
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1006/22/news047.html
位置情報の収集というとGoogleの無線LANデータ問題、日本では知らん顔して情報をかき集めるPlaceEngineがある。
自分の情報を自ら守るためにはSSIDの隠蔽化が必要だろう。

Appleの位置情報の取得はドコモのオートGPSと似たようなものだ。
もっとも事業者は全ての移動機の現在位置がおおざっぱながら把握出来るので、その高精度版がオートGPSだと思えば良い。
Appleの場合は非通信事業者がこれを収集すると言うことで、おそらくは世界で最も規模の大きなものになるだろう。
情報の安全性は、ドコモの場合は位置情報以外は抜いてしまう(ドコモIDとは紐付けられる)もぬけの殻状態で位置情報利用業者に提供される。
ではAppleの場合はどうなのだろうか。
「…アップルならびに当社のパートナーおよびライセンシーは、お客様のアップルコンピュータまたはデバイスのリアルタイムの所在地を含む正確な所在地データを収集、使用および共有することがあります。」となっている。
事業者と違って個人を特定する事は難しそうだが、こうした情報は大きな金を生むと思う。

もっと直接的な集金方法がiAdだ。
そのiPhoneの所有者や位置に応じた広告を送りつける事で大きな収益を上げる。
そして通信事業者はそのインタラクティブでグラフィカルな広告を配信するためにネットワーク負荷が高まってしまう。
しかし負荷が高まるだけで通信事業者には土管代以外の金は入ってこない仕組みだ。