- 2010年6月25日 12:04
神尾さんはiPhone4のカメラ品質をコンパクトデジカメ並みだと絶賛するが、どうも怪しい。
話半分ではないが、神尾氏の場合は話10dBダウンくらいに考えた方が良いだろう。
いえ、自分のblogになら何を書いてもかまわないと思う。
それこそ主観の塊なのだから。
しかしニュースサイトに載せるとなると10dBの誤差は異常でしょう。
という事で、では一般の人の評価はと検索してみた。
こちらの方は、
> ものすごく写真が鮮やかで綺麗なんです。
http://kotoripiyopiyo.com/2010/06/iphone4%E3%81%A7%E6%92%AE%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%88%9D%E5%86%99%E7%9C%9F.html
> カメラも期待していた以上に良いと思いました。
http://studioloupe.com/2010/06/24/iphone4impression/
明るいところでの発色は悪くないと思うが、少し暗くなるとノイズだらけだ。
撮像素子サイズの関係で仕方ない部分もあるし、ケータイでもそれは同じ事。
ちょっと不思議なのは、明るいところと暗いところの混在するシーンでは暗い部分にのみノイズが目立つ事。
後処理で画質調整をしていて、そこでノイズが目立つ(目立たない)ようになるのだろうか。
それとも読み出しレベルに応じて都度ゲインを変えているのだろうか。
いずれにしてもスマートフォンのカメラとしてはそう悪くない出来だと思う。
が、何せ神尾さんに10dBアップで言われちゃうとね、期待値が上がりすぎ。
解体写真も早速アップされている。
http://www.ifixit.com/Teardown/iPhone-4-Teardown/3130/1
1.4Ahのバッテリはダテではない。
普通のケータイの約2倍の容量がある事になり、これは有利だ。
GPS受信部はプリアンプを入れたようなので、従来機より感度が上がっているかも。
国産ケータイなどでは理論感度ギリギリまで上げられており、これに多少は近づいたかも知れない。
液晶のコントラストも従来品より高くなったというのだが、信頼性は今ひとつか。
http://www.gizmodo.jp/2010/06/some-iphone-4-screens-have-yellow-bands-and-spots.html
それでも交換してくれるなら良いだろう。
預かり修理だとか、仕様だとか、SBMなら言いそうだから。
ちなみにアップル日本法人に電話をすると、リセットしろとかOS再インストールしろとか言われるが、修理は現在は受け付けていないそうだ。
予想された事だがアンテナを握ってしまう事による障害も。
http://www.gizmodo.jp/2010/06/iphone_4_bar_disapper.html
これは当たり前の話で、ボディエフェクトどころの騒ぎではない。
受信への影響は送信に比較すればマシだと思うが、アンテナとして機能しなくなる(共振しなくなる)から性能は落ちる。
公開されている画像を見ると受信時にもかかわらず大きく電界が変化している。
電界強度が充分なエリアならば多少性能が落ちても通信への影響は少ない。
これは電界強度の強い場所ならワンセグアンテナを引き出さずともTVが受信出来るのと同じだ。
しかし電波が弱いとアンテナ性能に頼る部分が増えてくるわけで、SBMの場合はその電界強度が弱いだけに問題もあるだろう。
送信の場合は、そのエネルギの多くが人体に吸収され、200mW程度なので暖かくは感じないだろうがバッテリ消費量とPAに対する負荷は過大になる。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1006/24/news063.html
分解写真を見るとアイソレータは入っていないようなので、アンテナである部分の負荷を変えると動作が不安定になる可能性もある。
手で触るのみではなく例えば共振しそうな金属片のそばに置くとか、それはキーホルダーとかペンとか。
ではどの程度離したらいいのかという話だが、うまく設計されたアンテナであれば2cm〜3cm離れれば影響はかなり少なくなる。
というか、影響がある程度あったとしてもアンテナとしての特性が確保出来るように設計するのがケータイにとっての良いアンテナだ。
iPhone4の構造をみると特に変わった(つまりQを低くするとか広帯域にするとかの)仕組みはないように思える。
だとすると誘電体などの接近による特性の乱れは意外に大きいかも知れない。
高性能なアンテナは当然外部からの影響も受けやすい。
アンテナをスタックにする場合、ゲインの高いものほどその間隔を広く取るのは知れたところである。
しかし、こうしたスタティックな性能だけで語れないのが移動体通信機のアンテナだ。
ゲインや指向性を多少犠牲にしたとしても、ボディエフェクトなどを減らす事によって安定性を得ようとするのは普通に行われる。
指向性も重要で、外部要因による指向性の乱れなどが発生するとフェージングの原因になり、それは通信エラーを誘発する。
又通常時においても移動機の置き方(角度)によって大きく電界強度が変わるようなものはダメだ。
筐体をアンテナにするとは何て素晴らしいアイディアなのかとべた褒めしていた神尾さんの言い訳を聞いてみたいものだ。
現状で出来る事はiPhoneの持ち方を工夫する事だ。
画面向かって右側が3G系のアンテナなので、ここに手を触れないようにする。
左手で持つと親指以外の指がここにかかってしまうので、厚み方向につまむようにして持つかイヤフォンマイクを使う。
ちなみにBluetoothのアンテナは画面左側の部分になる。
通話以外の場合は左手のひらに乗せるような持ち方をすると思うが、この場合も右側のフレームに指を当ててはいけない。
普通に考えると、今後ソフトで電界表示に下駄を履かせる対策をしてくる可能性が高い。
もちろん表示のみを誤魔化すに過ぎないが。
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