- 2010年7月15日 11:05
SBMの1.5GHz帯基地局数が増えてきたが、それでもその増加率は低い。
確かSBMな人に言わせると、異周波数の基地局は同一場所に設置される事が多いから別々にカウントするのはアンチだとか何だとか。
そうは言っても別々な場所なのか同一場所なのか全てをチェックするのは無理なので、F&Fとしては免許数のみに着目する。
さて、そのSBMは「基地局倍増計画について」としたページを公開している。
「現在、ソフトバンクでは基地局倍増計画を立案中です。」となっており、つまりは計画を立てているところなのだろう。
一方で進捗報告もあるのだが、立案と進捗報告は矛盾する。
ちなみに立案段階でありながら「19,000局 場所確定済み」となっている。
この場所に関しては以前にも書いているが、移動体通信事業参入の時には基地局用地は確保済みだと言った。
しかしVodafone買収後になると、確保したのは800MHz帯用で2GHz帯には使えないとなった。
確かにエリア設計上最適場所は異なるが、全ての箇所が使えないわけがない。
その後にはASTEL跡地を確保したから基地局を増やすと言ったが嘘だった。
場所が確定(確保とは書かれていない所がミソか)したというのは簡単だが、それがどんな場所なのか契約は完了しているのかなどが一切不明なのだ。
それでなくても電磁波公害だ何だと騒がれる昨今、勝手に場所を決めました(勝手にフェムトを配りましたと同じ)、でも相手がダメと言いました(ISPがクレームを付けました)みたいなものでは困る。
これが信頼出来る事業者のやる事ならばまだしも、相手はSBMなのだ。
なお新設基地局にフェムトセルは混ぜないらしく、中継器も使わないそうだ。
中継器を使ってくれないとSBMな人としては今までの理屈が破壊されちゃうなぁ。
なにしろSBMを見習ってドコモも中継器を使ったそうで、そのSBMが中継器を手放すのでは新たな屁理屈を考えなければならなくなる。
ドコモなどはマイクロセル化に当たって、数年前からBフレッツなどを足回りに使った光張り出し型の局を使っている。
Bフレッツと言っても使うのは線だけで局舎内で専用線に接続される。
もしこれと同じような方法を使うならば、比較的基地局設置は簡単だと思う。
ただし局舎まで専用線が来ていなければ品質が保証出来ないのだが、SBMの事だからADSLに無理矢理つないでしまう的な事をやるか。
この場合は音声品質が規定値に収まらなくなるはず。
通常はマクロセルでエリアを整備し、その穴やトラフィック改善のためにマイクロセル局を建てる。
しかしCDMA方式の特性上、マイクロセル局を乱立させるのは害もある。
そこでドコモは一部でSONの概念を実装したマイクロセル局やフェムト局を設置している。
SBMもSONの使える基地局設備ならば、エリアの乱れも最小限となる。
それにしても10月末までに1.9万も増やすと言う事は毎日休まず200局の工事が必要だ。
アンテナ、ケーブル、電源、通信路、バケット車、接続試験を何人でこなすのか知らないが労働需要が高まったりして。
まさかフェムトセル(フェムトは使わないと言ったのでこの呼び方はしないな、ナノセル?)の包括免許を得て基地局数を独自基準で"達成しました"宣言に持ち込むのか。
ちなみにSBMが使おうとしているナノセルは250mW出力だったかな。
WILLCOMのPHSは4W(スロット内平均)なんだけどね。
おそらくSBMな人はこう言うだろう。
SBMの免許数が増えた場合↓
免許数は総務省が発表した正式な数字であり、これを信じないのは心の醜いアンチだけ。
SBMが独自基準を貫き通した場合↓
事業者が発表する基地局数が正式であり、総務省は基地局数など発表した事はない。
(注:総務省の出しているのは免許情報で、免許数以上の基地局数はあり得ない)
孫さんはこんな事も言っていたっけ。
800MHz帯があれば投資額が少なくて済むとか。
しかし現状でSBMの2GHz帯局の数はドコモの800MHz帯局数に及ばない。
つまりドコモ並みの品質を確保しようとすれば、ドコモ並みの基地局が必要になると言う事なのだ。
これはドコモの言う、800MHz帯でも2GHz帯でもさほどコストは変わらないんだよと言う事を裏付けた格好だ。
(800MHz帯局設備の方が高額だと言う事もある)
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