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クアトロン


  • Posted by: F&F
  • 2010年7月16日 13:03

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トリニトロンではなくてクアトロン、シャープの4色混合型液晶パネル搭載ディスプレイだ。
元々透過型のLCDは黄色系の発色に難があった。

そのためにバックライトの色温度を下げるとかを行い、そうすると今度は黄ばんでいると言われ、じゃあ白の発色を全セル透過ではなく青っぽくするかみたいな苦労もあったようだ。
特に携帯電話のディスプレイは、色温度を高くしないと黄ばんでいると言われ、色温度を低くしないとワンセグの色が悪いと言われる。
困ったものだ。

そこでシャープは新たに黄色のフィルタをくっつけてみた。
通常のR1:G1:B1をR1:G0.5:B1:Y0.5にしてみた。(数字は発光部面積)
これによって液晶が苦手としていた黄色っぽい色の再現性が良くなり、コントラストも上げられる。
実は液晶パネルの発色は(今は良くなってきたが)ブラウン管やプラズマに比較すると派手な感じで、それがもう一声派手になったというか鮮やかさが増したというか、鮮やかさが増したので彩度を落とせるから自然に見えるというか、そんな感じだ。

液晶パネル用カラーフィルタを作っている大日本印刷によれば、3色フィルタでNTSC比72%、同4色フィルタで95%、5色フィルタでは100%になるという。
たしか4色フィルタを採用した走りは三洋かどこかだったような気がする。
その後5色或いは6色フィルタを使ったサムスン製が登場したはずだ。

写真は大日本印刷の4色フィルタ発表時のもの。
RGB+Yで発光部面積は1:1:1:1だ。
なお三菱電機はバックライトのLEDを6色構成としてフィールドシーケンシャル点灯などの試作品を発表している。

   

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