- 2010年8月 1日 13:03
auはRev.Aを3本束ねた、いわゆる3XのRev.A+を開始するという。
以前に2GHz帯のスペクトルを載せた事があったが、800MHz帯でもやるのだろうか。
http://www.fnf.jp/blog/2010/04/fnfblog3108.html
Rev.Aは公称1.25MHz帯域で3.1Mbpsの伝送速度を有するものだ。
これを3束なので1.25MHz×3=3.75MHzで9.3Mbpsと計算は出来るが正しくはない。
OFDMではないので各キャリア間にはガードチャネルが必要になる。
もっとも上に示したスペクトラムを見るとガードチャネルはほとんど無いようにも見える。
ちなみにW-CDMAは公称5MHz幅だがOBW(占有帯域幅)は4MHz程度である。
その公称5MHzで14Mbpsが最大なので、Rev.A×3よりわずかに効率的かも知れないが大差はない。
KDDIはW-CDMAよりも実効スループットが高いとしているが根拠が不明だ。
たしかに実使用領域でcdma2000は比較的効率よく動きはするのだが、混んでいれば速度は出ない。
ちなみにRev.A+の変調方式を64QAMにして最大約15Mbpsとする計画もあったが見送られたようだ。
多値変調を使って伝送速度を上げるのはHSPA+も同様だが、多値変調をうまく使うにはRSCPが高くなければならない。
つまり、現在のエリア設計のままでは無理が出るという事になる。
また3Xだけならば既存の設備に手を加える必要がないが、多値変調となるとPAPR(実効電力と最大電力の比)が変わってくるためPAも取り替える必要が出てくる。
これらの事を考えるとLTEまでのつなぎでもあるし、欲張らない方がお得と考えたのだろう。
ここで疑問もわく。
年内にはドコモがLTEを開始する訳で、だったらその1年遅れくらいまでLTE化スケジュールを前倒しにしてRev.A+などやらない方がお得なのではないか。
周波数利用効率的にもその方がお得だし、端末を買い換えさせる口実にもなる。
どうせcdma2000は音声で使う訳だし、データは全部LTEにした方が綺麗だ。
だがそんな事をしたらクアルコムが黙ってはいないのだろうな。
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