- 2010年8月17日 13:02
経済回復が遅れている。
遅れているというか、経済を回復させようとしていないのではないかとも思ってしまう。
以前にも書いたが日銀としては経済がどうであろうが、自らのプライドを優先する。
日銀は偉いんだ、みたいな感じだろう。
ゼロ金利政策や量的緩和からも何とか逃れようと、世界経済は回復しているとか発言した。
とにかく日銀は偉くありたい、低金利や資金供給量を増やすなどもってのほかだという態度が見え見えである。
そんな中でマイナス金利の話が出てきたりする。
ケインズの経済論でも書かれているというこれは、まあ単純に言えばゼロ金利をもっと進めたその延長上にある。
マイナス金利には二つあり、一つは貸出金利をマイナスにするもの。
カネを借りると儲かる。
みんながどんどんカネを借りるので資金流通量が拡大して景気を刺激する。
通貨流通量が増えるので通貨の価値が下がってインフレ傾向になる。
通貨価値が下がるので円安になる。
もう一つは貯蓄に課税するもの。
金を持っているだけで税金を取られるという考え方だ。
これは他国で実行された経緯もあるが、端的には新札を刷り直して旧札との交換時にカネ(税金)を取る。
試算によればこれによる税収増は30兆円になるのだそうだ。
ただ税金として徴収してしまうと、そこに役人が群がって箱物に転換するし、マイナス金利とは少し違ってくる。
なので、この税収をすべて減税に回すなどの施策が必要だろう。
環境でも福祉でもなく、減税に回さなければならない。
この中間的な、つまり貸出金利はマイナスに、預け入れ金利もマイナスにする方法もある。
カネを借りると得をし、カネを預けると金利を取られる。
ただしこの場合はタンス預金が増える。
カネを借りて貸金庫にしまっておけばいい訳で、ならば現金に使用期限を切ったらどうなるのか、電子マネーはそれが出来るという話も。
いやいや、新規通貨ならそれこそ政府発行通貨でも良いだろう。
これなら日銀のご機嫌を伺う必要はない。
という話を自民党は過去にしていた。
エコポイントを電子マネーにする程度の話で、これは民間の力を動員すれば意外に簡単にできるかも知れない。
現在の日本の経済状況からすると数十兆円の政府通貨を発行したとしてもインフレにはならないと思う。
ようするにエコポイントの拡大版で、ポイントの代わりに政府通貨が付いてくると思えばいい。
平均所得額より少ない家庭には、平均所得額に達する程度の政府通貨を配る。
もちろん使用期限があるので貯めておく訳にはいかない。
日本銀行券と交換しようとすると、それなりに手数料が取られたり、あるいはそれを表向き禁止しても良いだろう。
政府通貨だというと大げさになるが、新エコポイントとすれば問題ないと思う。
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