BBコミュニケーター

BBコミュニケーターとやらがサービスを中止する。
このサービスが何であるかよく分からないのだが、BBフォンといくつかのサービスを一緒にしたようなものらしい。

これまで使っていた人に対しては突然の中止という事になるが、加入者減で採算割れというのだから仕方ないか。
収穫期であるソフトバンクとしては、非採算部門はどんどん切り捨てていかなければならないのだ。

採算割れはもしかするとこのサービス自体ではなく、ホワイトコール24などによる無料通話を排除したかったのかも知れない。
つまり横浜市のバス路線廃止と同じで、老人無料パスは配給するがそれを使えるバス路線は廃止しますみたいなやり方だ。

BBフォンはYBBを契約すると漏れなく付いてくるのかな。
以前に使っている人が居たが通話品質が悪くて話にならなかった、まさに。
しかも当時は海外からIP電話経由で通話が出来ないとかで、米国から日本にかける側の価格が上がってしまうのだと聞いた事がある。
もしかするとSBM同様に、高額な接続料を取っていたという事なのかも知れないが真偽は不明だ。

そのBBフォンは継続するのか否か。
実際に使っている人はあまり多くはなく、しかし使っている人は無料通話を徹底活用している。
ようするにYBBとしては無駄なユーザばかり抱え込んでいる事になる。

斜陽のADSLを何とか理由を付けて撤廃したいと考えるソフトバンクだが、果たしてうまくいくかどうか。
ADSLの加入者数が増え続けている時には設備投資やインセンティブ支払いが経営を圧迫、V字回復だと叫びながらも赤字が続いた。
やがて新規加入者獲得数が減ってくると設備投資も抑制でき、いわゆる減収増益パターンが見えてくる。
本来であればここで出た利益を元にFTTH投資などをスタートさせなければいけないのだが、累損があまりに大きかったためかそれが出来なかった。

次にやってくるのは加入者減で、これは余剰設備を生む。
余剰設備を廃棄したところで、今度は回線が余る。
回線の帯域を絞るとビット単価が上がるので収益率が悪くなる。
何とかしてADSLや基幹の線を使い回したいとフェムト配りなどをするが、おそらくはADSL加入者減を埋められないだろう。
こうして減収減益が見えてくるに至っては、無料や格安サービスの廃止で生き残りを模索する以外にはない。