- 2010年8月21日 20:00
今週から、毎週土曜日の更新を目標にお話を書いてみようかと思う。
もしかしたら途中で連載しなくなるかも知れないし、話が続かなくなるかも知れない。
ま、その日まで温かく見守っていただければ。
誰からの電話だろう?
知らない番号だな。
その電話がかかってきたのは木枯らし一号が吹いたとかテレビで言っていた頃だったっけ。
「もしもし、坂巻さん?あの、石川ですけど」
…石川って一体誰だ?
「あの、小学生の時の、6年3組で一緒だった石川敦ですけど、思えてませんか?」
いきなり小学生の同級生を名乗る石川と言われても、何とも返事に困ってしまう。
実際頭の中はフル回転で過去の記憶を呼び戻そうとするものの、20年以上も前の事なのだから脳みそのシワのその下あたりに記憶は格納されてしまっているわけだ。
でも待てよ、石川と言えばあの坂の途中の家に住んでいたアイツか?
確か兄さんがいたはずで、ウチにも何度か遊びに来たアイツじゃなかったか?
だんだん話が通じてきた石川は、しかし何故今頃になって私に電話をしてくるのか。
石川は「三ノ輪由美子を知ってるよね」と言うが、これまたそんなにすぐには思い出せない。
話の流れを組み立てながら、三ノ輪と言えば… 探偵になりたいとか何とか言っていたあの子かな?ショートカットの。
「そうそう、その三ノ輪が探偵事務所をやっていて、何かの事件を手伝って欲しいって言うんだよ。」
しかし何故石川が?
「俺の所と、佐々木保子の所にも電話があったそうなんだけど、とにかく集まって欲しいと言われて、つまり俺が坂巻を呼ぶ係にされちゃったわけだ」
呼ぶ係って、いきなり呼ばれたってな、困るよ俺は。
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