- 2010年9月 4日 13:02
ソフトバンクが最大規模の社債発行だそうだ。
確か今年は既に、社債償還費用を捻出するためとの理由で社債を出していたはず。
まさに自転車操業そのもので、投資キャッシュフローを削ってFCFを増やして見せ、すると投資CFが不足するので社債でカネを集め、今度は社債の償還費用が無くなるのでさらに社債を出しという感じ。
もちろんスーパーボーナスシステム自体も壮大な自転車操業なのだから、こうなると企業全体がそのスタイルで動いているとも言える。
見せ金を作るのに必死、FCFを自慢して経営の健全さをアピールするのに必死な感じがする。
ただし、この自転車操業がうまくいっている時には効率的経営になっていると判断できる。
借りたカネを運用して金利以上の利益を上げればいい話であり、少ない自己資本でうまく金を回しているという事になるのだ。
これは安定経営とは言えないが、成長過程にある企業は借金無しでは成長できない。
では償還費用のための社債発行をどう見るべきか。
本来であれば借りたカネを運用して、元本と利息を上回る利益をたたき出さなければならない。
それに失敗したのか?それとも単に期間を先延ばしするためか。
じゃあソフトバンク経営は健全なのかどうかという話になり、健全ですよと示すのがFCFなのだろう。
ほらみろ、オレはこんなに金を持っているんだぞ!と。
実際、史上最高益云々と言ったところでたいしたものではない。
それこそ小さな事実を30dBアップくらいに表現している訳だが、それで投資家がカネを出すならそれも良い。
口先経営でもカネが集まるのだから、いや、その口先のうまさが孫さんの経営力の源だ。
もちろん、かなり頭が良くなければこうした技は使えない。
ではなぜ携帯電話利用者やメディアに評判が悪いのかと言えば、携帯電話事業などは孫さんの専門外でありテクニックが追いついていないのだ。
とは言っても経営者というか経営屋が携帯電話の新商品発表会までこなすのだから、その面では並ではない。
相当勉強しているのだろうが、矛先を向ける相手を投資家並(の、知識)だと思ってはいけない。
誤魔化しがきかないので基地局数の数合わせが指摘され、ツイッターでエリア不満が爆発する。
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