- 2010年10月14日 13:04
CEATECでは東芝の裸眼3Dディスプレイが人気を集めた。
入場制限が必要なほどの人だかりで、他のメーカのブースの人員までもが列を作った。
その一方で日本の3Dブームを冷静に見るメーカもある。
日本人の特徴として、何か一つのものが話題になりブームになると一斉にそちらを向く傾向がある。
家電製品然り、自動車然りで、しかしそのブームが収束すると見向きもされなくなる。
あのSUVブームだってそうだった。
黒煙をもうもうとまき散らしながら舗装路をオフロード車で走るのが格好良いと思われた時代があった。
それこそ猫も杓子もSUVを買い、三菱はパジェロで潤った。
だがブームが去ればそれらの車は見向きもされなくなり、中古車価格は暴落して価値を失った。
当然ながらパジェロにしがみついていた三菱は不況に襲われた。
大型ワンボックスも同じだろう。
2年前にはこんな評価もされていたのに…
スマートフォンはどうだろう。
一時的なブームで終わるのか、それとも新しいジャンルとして生き続けるのか。
3Dテレビを一時的な加熱だと見るメーカは、面倒さと目の疲れをあげる。
面倒さはメガネの必要性であり、目の疲れは実際のフィールドよりも3Dを強調するあまり遠近方向にエキスパンドした画像を作る傾向にある点だ。
迫力を演出するために無理な画像を作れば、それはインパクトはあるかも知れないが疲れる。
ラーメン屋の親父が言う。
一見の客には麺は固めで味の濃いラーメンを出す。
インパクトのある味がリピート率を上げる。
常連には少し柔らかめにゆでた麺に薄味を組み合わせる。
そうしないと飽きられてしまうからだ。
3D映像はどの方向に向かうのだろう。
16:9アスペクトレシオのTVが出始めた頃を覚えているだろうか。
横長でワイド感たっぷりだったものの、単に上下を切っただけという低解像度画面は普及しなかった。
一旦は4:3アスペクトレシオテレビの製造をやめた国内メーカが、再度生産を行ったという笑い話のような現実がそこにはあった。
地デジ完全移行まで1年、しかし未だに4:3アスペクトレシオやNTSC解像度の絵も放送されている。
3D推進派は早期にすべてが3D対応になると意気込むが、それはどうだろう。
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