- 2010年10月15日 12:00
BWAの会議などでもWiMAXの高速化に熱心なのは日本だけだという。
何となく日本が仕様絶対主義みたいなスタイルで企画変更を担い、それを少々しらけた目で見る海外勢という感じか。
先日もWiMAXはDC-HSPAより高速だみたいなことを言っていた。
WiMAXはMIMOを使っていてDC−HSPAはモロに帯域を2倍使う。
WiMAXの方が周波数利用効率が高いのでセル密度が同じならば速度が出る。
しかしMIMOには効率という概念が存在するので、これが低いと速度は落ちる。
実運用でどうかというのは難しいが数メガbpsの差、つまり1割前後の速度差を云々するのが誤りなのは確かだ。
ではLTEはどうかと言えば、こちらもMIMOによる速度アップを行う。
条件的にはWiMAXと同様なのだが、通信の信頼性という点で見るとWiMAXの比ではない。
もともとLTEは携帯電話のシステムをデータ利用方向に持って行ったもの、WiMAXはいわゆる無線LANにハンドオーバの概念を付加したようなものだからだ。
方式が似ている事で話題にもなったXGPとWiMAXでも同じように、XGPは元々電話のシステムが元になっているので規格が厳しい。
WiMAXはハードハンドオーバ時にスロットを落としても平気だが、XGPは音声断の原因になるので許されない。
WiMAXが40MbpsだDC-HSPAが42Mbpsだというが、これはセル内利用者が1人(DC-HSPAは0.5人)以下の場合にしか成立しない。
実際にはこのような事はあり得ないわけで、HSDPAが14Mbpsのカテゴリを採用しないのもこのためだ。
SBMの松本氏はピーク速度の向上には意味がないと言っていた。
私はそうは思わないが高速化の遅れているSBMとしては、高速化を否定するしかなかったのだろう。
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