- 2010年10月15日 13:00
携帯電話はもはや精密機器と言うよりも、生活家電といった方が良いだろう。
ドコモなどは(今は多少甘くなったかも知れないが)落下テストや振動テストなど、厳しいテストに合格しなければ納入させて貰えない。
電電公社時代の電話機のあの強度を見れば分かるように、何が何でも壊れちゃいけないみたいな所があった。
携帯電話や自動車電話出始めの頃は民生機器と言うよりも産業用通信機に近い感じで、民生品とは違った信頼性試験も行われた。
やがて携帯電話が携帯出来るほどに小型化されて普及すると、それまでになかった色々な故障に見舞われる。
ポケットに入れた携帯電話が夏場の汗の湿気で駄目になるとか、床に落としただけで壊れてしまうとかと言われた。
TVのリモコンなんか放り投げたって壊れないのに、なぜ携帯電話が壊れるのかと。
物理的強度を上げる事は可能だが、大きく重くなる。
湿気から守る事は容易ではなく、しかし猛暑だった年にクレーム率が急上昇した事を機会にドコモは耐湿設計を見直す事になる。
こうして徐々に進化する携帯電話は、しかし小型軽量薄型化も疎かには出来ない。
自動車が衝突安全性やボディ剛性と共に重くなってきたのと同様、設計者がいくら頑張っても強くて軽くて小さなものは出来ないとなる。
壊れないようにするのは当然として、壊れたときの安全性も求められる。
ポケットに携帯電話を入れたまま転んでも、尖った部品が露出したりしないかとか、火を噴かないかとか。
一部の携帯電話では液晶面にガラスを使ったものがあるが、多くのメーカは合成樹脂だ。
これもぶっ壊れたときの安全性確保のために必要になり、ガラスを使う場合はフィルムを貼るなどの飛散防止策が採られたりする。
そんな液晶面のガラスが割れやすいというのがiPhone4なのだそうだ。
たしか風防ガラスに使われている強化ガラスで云々と孫さんが自慢げに語っていたような気がするのだが、弱いのだろうか。
以下のページによればiPhone3GSより圧倒的にガラス破損が多いとなっている。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20101013_iphone_accident_rate/
Appleの場合は火を噴いてけが人が出ても知らん顔出来る企業だから、故障率や安全性に対する認識は日本企業とは違うと思う。
それでも訴訟大国で生きていけるのだから、それはある意味素晴らしい事だ。
普通のケータイを舗装道路に落としたとしても、傷が付くだろうが壊れるケースは希だ。
iPhoneの場合は多くの割合でガラスが破損するが、そういうものだと思って大切に扱うのがiPhoneに対する敬意なのかも。
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