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EMの苦悩


  • Posted by: F&F
  • 2010年11月 7日 13:00

公称42Mbpsの伝送速度を誇るDC-HSPA化を発表したEMだが、状況は必ずしも追い風ばかりとは言えないようだ。
DC-HSPAは帯域を2倍使う事によって伝送速度を2倍にする方式であり、auのマルチキャリアと考え方は同じだ。

従って周波数利用効率が上がるわけではなく、無線区間が混雑していればパフォーマンスは向上しない。
また42Mbpsという数字自体、セル内利用者が1名の理想的通信状態における速度であり実際にその速度が出る事はない。
都市部では無線区間による混雑が深刻で、厳しいパケット制限を導入した。
PCでの通信を主体に売り込んでいるEMがパケット制限では魅力は半減である。

DC-HSPAはSBMも発表したが、サービス開始は来年になる。
こちらは1.5GHz帯の利用という事で、新たなエリア構築からのスタートだ。
ならば何故LTEではないのかと問いたくもなる。

EMのモバイルPCも一時期のブームは過去のものとなり、教則に販売数量は減少したそうだ。
代わりに今はWiFiのポータブルインタフェースやiPadなどのタブレットデバイスが増えている。
こうなると100円PC的な抱き合わせでの拡販というわけにも行かず、販売面でも苦労は続く。

未だシェアは小さいがUQもライバルとなる。
縛りのない料金体系はEMよりメリットはあるが、音声通話に耐えるほどの信頼性はまだ無い。
そして年末にはLTEが開始される。
ドコモの強みは全国ネットワークなのだが、LTEでこれが実現するまでには数年を要するだろう。

   

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