新商品内覧会

N-04Bの動作が遅い点に関しては以前に書いたとおりである。
最初買ったときはそうでもなかったんだけどなぁと思うのだが、測っておいたわけではないので勘違いかも知れない。

NECはN-04Bの改善点としてよく使う機能の動作速度を上げているが嘘だ。
N-05Bは軽快なのに、何故04Bは駄目なのか。
メールの返信画面遷移に4秒もかかるなんて、仕様ではなく故障だろう。
この点は151にも問い合わせ、ドコモ側でも操作をしながら「確かに遅いですね」と認めた。
同時にメーカにも改善要求は出すと言ったが、口先の話かも知れない。
実際2in1のメール振り分けのバグは未だに改善されなくて、これがまた結構不便だと来ている。
雑記に書いたとおり、内覧会のNECコーナでは説明員が申し訳ございませんと謝った。
N-04Bの遅さではドコモに大量のクレームが集まり、これでは駄目だとNECは説教を食らったらしい。

N-05B後継と思われるN-01Cはなかなか軽快に動作する。
N-05BとN-01C、N-04BとN-02Cはほぼ仕様が同一であり、異なるのは物理仕様程度のものだ。
だとするならばチューニングはソフトウエア主体であると想像出来、ならば従来機種にも適用が可能だと思う。
この点を説明員に確認すると、RAM容量など内部ハードウエアで改善した部分が大きいというお答えだった。
従来は"遅い"メモリからプログラムをロードして実行していたものを、RAM上に展開したまま持っておけるようにしたらしい。
これに合わせてソフトウエアで無理をしていた部分も無くなり、結果として高速化に寄与したという。
富士通でも似たような話が聞かれたので、メモリ食いはオペレータパックも関係しているのか。

いわゆる高級言語で書いたタスクを何本も走らせようとすればメモリは食う。
それもヘボな作りをすればタスク間の通信もスタックもどんどん消費していく。
雑に組めば組みやすく見やすいが、大きく遅いソフトになる。

高速RAMは高価で大きなメモリだ。
LSI上に作り込むには大きな面積が必要になり、これはデバイス価格を上げる要因になる。
外部にメモリを付けるとインタフェース速度の制約を受けるが価格は抑えられる。
ただしケータイの場合は物理的寸法が厳しいので外部に大きなメモリを乗せる設計は難しい。

そのN-02Cの速度はどうかというと、まあ他社並みに動くようになったと表現するのが正しいだろう。
これをNECでは"サクサク"と表現するらしいし、メールの返信はN-04Bと比べて劇的な改善にはなっているが、それはN-04Bが遅すぎたからだ。
逆に考えると、N-04BからN-02Cに変えるとスキップで街を走り回りたくなるくらい喜べる。
これでまたドコモポイントとヨドバシポイントが活躍するのか…
しかしなぁ、他の部分に不具合が復活しているかも知れないし冒険的要素が拭いきれないのがNEC製でもある。

なお動作速度を改善したとの謳い文句はN906の頃から登場しており、毎回改善したとなっている。
こんな事を書いていると、SBMな人のNEC版（な人が居るとすれば）F&Fはアンチサイトだと非難されるに違いない。

N-04B,N-01C,B-02Cを並べても普通の人は同じ（ような）モデルだと思うだろう。
NECのキープコンセプト方針に沿った感じで新鮮みがない。
流れとしては冬モデルに対する夏モデルのような感じで、HD動画撮影が30fps対応になったとかの細かなチューニングが主体だ。
キートップが少し大きくなったのはボタンの押しやすさに貢献するが、薄型ニューロはフィールがあまり良くない。
2軸ではなくなったのでマイクがキー面に来たのは個人的には少しうれしい。
底面にあると屋外での使用時に路面からの音を拾うのでS/Nが悪くなる傾向があるからだ。

NEC説明員も、機能的な変更が少ないのでバグなどはかなりチェックされていますよと行っていたのだが、N-01Cが発売当日にソフトウエアアップデートを受けたのはどういうことか。
仕様を見ると細かなところはずいぶん手が入っている。
まあそれまで不便だった場所が改善されたとか、他社並みになったとか、そんな部分も多い。