Android2.3

AndroidOSが2.3になったようだ。
たびたびのバージョンアップは基本部分がまだ固まっていない事を示していると思うのだが、そのたびに少なくない規模の変更が起きる。

基本的にOSをOSとして使う限り、リソースが許せばバージョンアップは簡単だ。
全てがお行儀の良いソフトであればと条件は付くが、逆にバージョンアップが頻繁に起こると自然にソフトは上品になるかも知れない。
Xperiaの一部モデルはAndroid1.6では規定されていないQVGA解像度の液晶を使った。
規定されていなくてもそこを作ってしまえば何とでもなるのは当然なのだが、そうした作りはバージョンアップに弱い。

OSの細部まで調べ尽くしてみたいな実装はパフォーマンスを上げる事は出来るが、これもバージョンアップに弱い。
常に決められたとおりのファンクションを決められたとおりに使ってこそ容易なバージョンアップが可能になる。
それでもOSが大きくなればリソースは余計に必要になるだろうから、ようするにWindows95のマシンにVistaを入れても満足には動かないよと言うのと同じ事になる。

このバージョンアップするか否かを選択出来ればWindowsと同じなのだが、普通はバージョンアップしてしまうと元には戻せない。
まあWindowsも再インストール以外でバージョンを下げようとすると普通は文句を言われる。
Windows95用のアプリがWindows7で動く可能性はあるが、Windows7用のアプリがWindows95で動く可能性は低い。

一般のケータイの場合はOS部分は全く意識されずに使われている。
むしろ基本機能部分がOSの一部機能であるかのごとく語られる事もある。
そして利用者の不満の多くはそれら基本部分の不具合などであり、理屈から行けばこれはバージョンアップなどで改善可能だ。
しかしケータイの場合はここのバグつぶしは行われても、基本部分の改善は余り行われない。
この部分は何もいじらずに、次のモデルで実装しましょうという感じだ。

どちらが良いのかどちらでも良いのかは分からないが、少なくとも不具合や動作不良は直すべきだ。
安くはない機械を買ったわけだから、不具合のまま放置されるのは何とも悔しい。
もしもスマートフォンで同様な不具合が追いにくいとすると、不具合に呆れた利用者が安定を求めてスマートフォンへ、なんて動きが出ないとも限らない。