宅配業者

クロネコヤマトの宅急便♪に代表される宅配業者、佐川急便も従来の法人向けサービスから個人宅向け配達へと力を入れている。
これは年々増加する通販などによる需要拡大が背景にあり、それは同時に価格破壊の流れにもなってくる。

何を買うにも価格が勝負となり、特に付加価値の一定したものは価格以外では競争出来ない。
商品価格の限界も勿論あるのだが、通販となると送料の壁がある。
実店舗を持たない業者の場合は店舗コストが不要になるが、有店舗業者にしてみれば店舗に陳列した商品がいわゆる在庫であり無店舗業者に比較すると倉庫スペースが狭くても良い。

倉庫の家賃となると地価の安い地方に行きたくなるが、今度はその倉庫までの配送コストも問題だ。
都内近郊であればいくら、しかし100kmほど離れた所だとトラック一台あたりいくらという風に輸送コストがかかる場合もある。
これは製品単価に上乗せされることになり自ずと商品価格の限界を決めてしまう。

しかし実際の所は店舗で買っても送料込みの通販で買っても余り価格が変わらない。
大物だと送料の関係で通販価格の方がトータルでは高い場合もあるが、その代わり通販ならば戸口まで運んでくれる。
重いものやかさばるものはスーパーの駐車場まで運ぶのも手間だし、車を自宅の近くに止めていない場合は駐車場から家まで運ぶのも大変だ。

こうして宅配業者はマーケットを拡大していくわけだが、ヤマトなどはいわゆるIT化による合理化を進めている。
荷物の配達前にメールを送ることにより不在宅への配達ロスを軽減するとか、場合によっては電話で確認される場合もある。
再配達なども今はWebで行えるのが当たり前な感じだ。
荷物の到着に合わせて家で待っているではなく、荷物を気にしないで後で受けとろうでもなく、自分の都合の良い時間を簡単に指定したり指定し直したり出来る訳だ。