- 2011年3月 1日 11:04
UPSのバッテリ以外の寿命はどこが決めるのだろう。
たいていのこうした信頼性を要する機器は償却期間が過ぎたら交換しましょうねみたいな所がある。
クーリングファン、スケールファンと呼ばれるものも同様だ。
この交換されたものが中古品としてジャンク屋に出回るのだ。
UPS内部を見ると大容量のケミコンが使われていることが解る。
APC製は50/60Hz用と思われるデカいトランス(ただし商用電源周波数で1.5kVAフルサイズとはとても思えない)を使う方式だが、より小型のスイッチング電源方式(APCも似たようなものだが)だと141VのDCを作る部分にケミコンが使われている。
この電源を50Hzになるようにスイッチする訳なので、ゼロクロス時と波形のピーク時では大きく電流が異なる。
つまり多大なリップル電流が流れることになり場合によってはケミコンが発熱する。
ケミコンの容量は温度が高いほど抜けやすくなるので、UPS内部温度が高い製品ではケミコンが最も早く傷むだろう。
ECUなどでもケミコンの容量抜けで動作がおかしくなる例が沢山あり、自動車用なので125℃品などが使われているにもかかわらずダメになるのだ。
APCのSU1400に関しては相当長期で使っているし内部温度も決して低いとは言えないが故障したことはなかった。
まあそれでも何十年も使ったというわけではなく、せいぜい10年程度だろうか。
この間に変わったことと言えばホストインタフェースがRS-232CからUSBになった事くらい。
ちなみに拡張カードを挿入すればネットワークインタフェースも可能となる。
現在はUSB接続で情報を取得しているが、ネットワーク経由でも同じ情報が取得出来る。
以前はRS-232Cインタフェースの付いたWindowsPCでapcupsdを動作させ、その情報をネットワーク経由でサーバに送っていた。
現状USBインタフェースで不都合はないのだが、ネットワークインタフェースを利用するとリモートでの電源断などが可能になる。
まあリモートシャットダウンするとルータの電源も切れちゃうじゃないかという話はあるので難しい所ではあるが、ルータのみ別のUPSに接続しておけば利用用途は広がる。
このネットワークカードは新品価格4万円くらい。
そんなものを買う気はないので中古を探すと2,900円で発見した。
ただし付属品無しとなっている。
イニシャライズされていればIPアドレスの取得はDHCPで行われるが、中古だとすると固定でIPアドレスを書いているだろうなぁ。
バックアップバッテリを外してクリア出来ればいいが、そうでないと単なるゴミと化してしまう。
え?アドレスを変えながらポートスキャンすればいいって?
とにかく買ってみよう。
いや、これが動けば1500RMを買わずにSU1400のままで良かったではないかと。
そもそもはRS-232CインタフェースがイヤでUSBにしたわけで、ネットワークインタフェースがあればそれで済む。
まあいいか、1500RMは3千円だったし私の場合はラックマウントの平たい形の方が置きやすい(SU1400でバッテリを外に出しているのは何とも邪魔)と理由付けしておこう。
そもそもネットワークカードが設定出来なかったら?
どうなるかは買ってからのお楽しみと言うことで。
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