- 2011年3月31日 12:04
もうずいぶん前になる。
思えば孫さんがドコモを超えると持ち出した4.6万局構想の時から始まった。
結局これは実現出来ずに、途中から中継局を混ぜるという荒技に出た。
そのため、免許数よりもSBM公表の基地局数が増えてしまうと言う逆転現象が起きた。
SBMな人は何度も何度も何度も「中継局を基地局と呼ばないのは頭の悪いアンチだけ」と繰り返した。
しかしそれは誰にも認めて貰えなかった。
世論?に負ける形で続々とボロも露呈することになる。
SBM自ら局数競争には意味がないと言い始めてみたり、その頃から中継局をフェムトに入れ替えないとダメだなんて話も上層部から出てきた。
中継局によってセル半径が広がり、通信速度の低下やセルエッジ問題が深刻になってきたためだ。
SBMな人は、「SBMが中継局を増やしたことをドコモが見習った」と主張するも、すぐに嘘がばれる。
F&Fでもグラフで検証したが、急激に中継局が増えているのはSBMだけだという、まさにやぶ蛇となった。
SBM頼みの綱のフェムトセルも開発が難航し、他事業者に後れを取ってようやくばらまき開始となる。
これで免許数だけは確保出来たとSBM側は喜んだのかも知れないが、干渉問題でクレームが多数寄せられることになる。
ドコモの場合はSONのような仕組みの実装や、事業者側が調査の上で設置するスタイルを採る。
しかしSBMは単にばらまきを行ったので不具合が続出、さらに他社のブロードバンド回線に勝手に接続させるなどの問題も発覚した。
では実際の基地局数はどうなのか。
有志の方が集計してくれた数字をグラフにも入れているが、実質6万局半ばという所だろうか。
それでもエリア満足度が低いのは周知の通りだ。
今回の災害でも停止基地局数自体はドコモより少ないものの、多くのエリアが圏外となっている。
しかしこれ、災害で圏外になったのか元々圏外だったのかはよく分からない。
めんこいテレビでもSBMのみ不通である旨のライフライン情報が掲載されていた。
これを気にしてなのか移動中継車の場所を示す地図がSBMのページに掲載された。
ハイスピードエリアマップは公開出来ないけれど、中継車の位置は示しましたみたいな感じか。
SBMの場合は衛星を持っていないので近くの基地局にリンクすることになる。
アンテナの高さや中継車の位置にもよるが、おおむね半径1km程度は(地図を見ると高台に置いてあるようなので)エリア化出来そうだ。
日経などの記者がスマートフォンは情報収集に使えないみたいな事を書いていた。
圏外が多い上にワンセグすら観ることが出来なかったと。
しかしこれ、ワンセグは無しは仕方ないにしてもWiFiポータブルルータさえ持っていればドコモネットワークで使えたのにと思う。
こうした様々なことで解るように、もはや基地局数には意味が無くなった。
もちろんそれはSBMが企てたことなのだが、それと同時に基地局数がどうであろうとSBMのエリアカバレッジが狭いことには変わりない事も明らかになった。
ナノセルや中継局を混ぜて何とか倍増させようとした計画も、残念ながら目標に達しない公算が強まった。
まあ数字だけの話なのでSBM的には何とでもするだろう。
F&Fでは2006年分から基地局免許数の集計を行いグラフを作ってきた。
初期の頃は自前でデータ取得を行っていたが、途中からはk-pさんのデータを利用させていただいた。
自前のデータ取得とk-pさんのデータに少し違いがあったが、グラフに現れるような差ではなかった。
http://www6.atwiki.jp/k-p/
フェムト局などを分けた形での集計は無線にゃんさんの所にある。
http://ktainews.net/bs/
http://wnyan.jp/
約5年間にわたってグラフ化し続けてきた携帯電話基地局免許数だが、F&Fでは一時休止としたい。
今後また、例えばLTEやLTE-Aで再開するかも知れないがとりあえずは。
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