安全？

下水処理場から放射性物質が検出されたとニュースにもなっていたが、福島県はどの程度安全なのだろうか。
学校によっては校庭の土を入れ替えるとか、表年の土や砂を表面の土や砂を除去するなどの作業が行われている。

表面の土を除去すれば多少は放射性物質は減るだろうが、でも雨でしみこんじゃったものもあるんじゃないのかな。
米国の民間組織であるPSRは、日本の定めた年間20ミリシーベルトは危険性が高いと指摘する。
年間20ミリシーベルトは子供の発がんリスクを0.5%上昇させるというのがこの根拠だ。

もっとも日本政府としては、基準値を引き上げないことには更なる被害地域が増えてしまうことになるので仕方がない。
公害問題などと同じように、それこそ今後被害が出たとしてもその後何十年にもわたる係争でしか結論が出せない。
ならば先送りにして、多少危険でも知らんぷりしようと。
だって偉い学者のセンセーは年間100ミリシーベルトなら大丈夫だと言っているではないか。
そもそも日本人の5割はガンになるのだから、多少その割合が増えても問題ないと言っているではないか。
(さすがに最近は出番が無くなった様子だが)

原発事故からもうすぐ2ヶ月になる。
福島市や郡山市の線量は相変わらず数マイクロシーベルトであり、多少は下がってきているが平常値とは100倍近くの差がある。
直ちに危険だとは言えないと言っていた政府、もはや「ただち」の時期は過ぎたのではないのか。
10マイクロシーベルト環境中に2ヶ月居れば、外部被曝だけで14ミリシーベルトだ。
当然放射性物質を吸い込んだり食べたりするのでこれより値は上昇し、しかし年中外にいるわけではないのでその分は差し引かれる。
ただしだ、外出から帰ってきて放射性物質を払う習慣など無いだろう。
すると放射性ゴミはどんどん家屋内に持ち込まれることになる。

大人は良いだろう。
問題は子供達だ。