- 2011年7月10日 15:01
ADP雇用統計の結果を受けて、木曜日のNY時間には81.4円までUSDが上昇した。
その後押し戻される場面もあったが金曜の東京時間も81円台でスタートした。
米国の景気回復基調というか期待というか、それは今までに何度も言われてきたことなのだが今回は本物なのだろうか。
株価などの上昇も含めて景気回復が見られるとなると、インフレ抑制のための金融引き締め論となる。
すなわち金利上昇であり、USD上昇の要因となる訳だ。
ただし、景気が回復と言われては又落ち込みだとなり、それが繰り返されてきたのがここ数ヶ月なのだ。
日本の方も株価上昇など、若干明るさが見えてきたとも言われる。
小売店収益率も増えているとかで、災害によって落ち込んだ消費が戻ってきたことに季節要因が加わったか。
日本の景気回復は米国の経済状況が大きく関係する。
アメリカが風邪を引くと日本は肺炎なんて言われたが、今だって変わってはいないだろう。
今は米国経済に加えて中国も気になるところだ。
その中国は利上げと言うことで、本来ならば元高になるべき所なのだが中国は今のところ自国通貨安推進の姿勢である。
自国通貨安推進は韓国も同様だが、これによって輸出産業を保護するのが狙いだ。
しかし中国は資源国でもある。
今後世界経済が回復基調となれば、中国は一転して元高を推進するようになるはずだ。
東京時間で少し下がったUSDもNY時間には再び81円台半ばを目指す。
が、NFPで一気に80円台まで売られた。
失業率は予想とそう大きくは違わなかったが非農業部門雇用者数が予測より弱い数字となって1円近くも下がった。
ADPも数字の割に上がり方が小さかったと見る事も出来、基本的には弱い傾向にあったのではないだろうか。
ただ上昇期待とでも言うのか、そんなものを感じないでもない。
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