- 2011年7月13日 12:02
元々は北米だかカナダだかのメーカが持ってきたもので、決して分解してはいけませんといわれてサンプルテストをしたそうだ。
起電力は3Vを超えていて、水系の電池じゃないなと技術陣は興味を示したという。
その後SONY自身も開発を行う事になるのだが、析出問題などで発火するなどの問題にぶち当たる。
取り扱いの難しい電池ではあったが、充放電制御デバイスの発達もあり今では普通に使われている。
ラミネートフィルム型Li-ionバッテリの市場シェアはトップ、大容量型18650バッテリも年内に出荷する。
これは従来型の18650(2.2Ah)の負極材料をスズ系アモルファスにしたことで容量を3.5Ahにまで高めることに成功した。
これには終止電圧を従来の3Vから2Vに下げたことも効く。
エネルギ密度は従来品の474Wh/l、182 Wh/kgに対して723Wh/l、226Wh/kgに大きく向上している。
バッテリの場合は容量アップの代償が必ず伴うのだが、寿命などはどうなのだろう。
それに関してSONY曰く、SONY製の電池はサイクル寿命が長いのだそうだ。
この特長を活かして自動車用を開発していくという。
しかし過去にSONYは日産EV用に電池開発を行った経緯があるが頓挫している。
自動車用としては専用電池を開発し、サイクル寿命と共にエネルギ密度の点でも売り込みを図る。
使用量が多いことによりEV用電池は商業的魅力が大きいのだろう。
競争が激しくなれば性能は向上して価格は下がる。
ちなみにPanasonicは既に18650電池で3.1Ah品(675Wh/l)を量産しており、年内には3.4Ah品を、来年には4.0Ah品の量産を開始するとアナウンスしている。
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