- 2011年8月12日 11:02
前回空冷でハイパワー実験を行った2011年モデルと称されるもの。
PWMコントローラもTL494ではないし、各所が新しく?なっている。
管電流検出はTL494方式で見られたDC-DCのドライブトランジスタソース電流検出から、このモデルでは本当に管電流を測る方式となっている。
但し制御の範囲は大きくはなく、従来型バラストで点灯する程度にいたんだバルブはこのモデルでは消えてしまう。
電源ON時の立ち上げ制御も、定時間70Wドライブが続いたあと35W程度にがくっと落ちる。
ディジタル制御などと謳われているが、中身はCRの時定数程度の回路なのだ。
トランスは小型品、トランスの詳細は前記事で書いたとおり。
ノーマル状態でもかなりの発熱で50℃を超える。
トランジスタはそれ以上の温度だ。
では70W時にはどうか。
強制空冷なら全く問題はないが、自然空冷ではトランス温度が70℃前後になる。
トランスに関してはこのあたりの温度の方が効率が上がるというデータもあるが、90℃は超えない方が良い。
トランジスタの方は100℃を超えてしまうので危険領域である。
ケースに対して放熱したところでケース自体が触れないほどの温度になる。
明らかに冷却面積が不足しているわけだ。
但しこの状態での連続動作に耐えられないのかと言われると否であり、室温での実験で数時間試験をしたが異常はなかった。
トランジスタにしてもトランスにしても市販のヒートシンクを付ければ温度的にはぐっと楽になる。
DCバラストでも実験用には小型のヒートシンクを付けているのだが、その威力は絶大だ。
このモデルはスイッチング周波数が従来型より少し速いのでトランジスタの損失が多いものと推測される。
更に高速スイッチングを行っているレイブリック製はトランジスタのドライブ波形が綺麗なのでそう発熱しない。
現状の回路の立ち上がり/立ち下がり時間は100nSを超えている。
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