- 2011年9月 7日 13:02
グリスは色々な種類がある。
手元にあるものはシャーシグリスと言われる一般的なカルシウム系万能グリス、リチウム系モリブデングリス、ウレア系万能グリスだ。
シャーシグリスはごくごく一般的なもので安価である。
カルシウム系石けんをベースにしていて、高温下での使用は出来ない(〜70℃)が水には強い。
摺動部が露出しているような場所に使われる。
今回スイッチ部に薄く塗布したのはこのグリスだ。
リチウム系モリブデングリスは耐荷重が高く摺動抵抗を小さくできる。
比較的高温にも耐える(〜120℃)のだがモリブデンは耐候性が低いので露出部には使えない。
なおモリブデンの入っていないリチウム系グリスは、モリブデンのメリットがない代わりにそれのデメリットも受けない。
リチウム系万能グリスは欠点も少なく多用途となる。
モリブデン入りのグリスが多いのは極圧特性が良好なためだ。
水分に弱いデメリットも、通常の密閉空間であれば問題にはならない。
ウレア系グリスはいわゆる石けん系ではなくポリウレアをベースにしたもの。
耐水性が高く耐熱性も十分(〜200℃)である。
欠点は価格が高い事で、石けん系グリスの数倍の価格になる。
高荷重ベアリングなどに使うために買ったワコーケミカルのウレア系はモリブデン配合なのだが色が赤い…
真っ赤なグリスなのだ。
他にもアルミ系だとか、添加物にPTFEを配合した低荷重用のもの、シリコン系のグリスもある。
PTFEは増ちょう剤というよりは添加剤、つまりベールオイルの中に粒状物として混ざっている状態になる。
プラスチック樹脂などの低負荷潤滑用に用いられ、安定した特性を持続するとされる。
シリコン系は油っぽくない(変な表現だが、まさに)ので広範囲に使える。
ちなみにこれは放熱用のグリスとは違う。
また高温に耐えるカッパグリスなどもある。
自転車乗りの愛用するのはシマノのデュラエースグリスだとか。
これはカルシウム石けん基のものだが、普通のシャーシグリスより色が薄いというか黄緑っぽい。
他にも用途に応じて様々なグリスがある。
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