アメ車売れる

アメ車が売れると言っても日本の話ではなく米国での話だ。
不景気から脱出出来たわけではないが、小型トラックの売り上げが好調だという。

ちなみに小型トラックとはSUVやミニバンなどを指していて、全てが商用車という訳ではない。
広い国土と安いガソリンはデカい車が走る。
まさにそんな感じだ。

こうなると小型低燃費を謳う日本車は苦戦する。
トヨタは19%近くも販売量を減らして4位にランクダウンしてしまった。
ホンダも8%販売量を減らした。
円高による影響も勿論あるわけだが、トヨタにしてもホンダにしてもダンピングは普通に行っているし全て日本のコストで出来ているわけではない。
勿論それが明確にならないように国内仕様車とは装備などを変えている。

では何故売れなかったのかというと、売れないと言うよりは売るものがなかったとも言える。
震災の影響によって部品供給が停止し、製造にインパクトがあったのだとか。
しかし日本車でも日産は売れ行き好調で25％以上拡大した。
日産は震災からの復旧が早く部品供給面での不安がなかった事を理由としている。

トヨタの生産方式は非常に効率よく考えられている。
その為には全てが規定通りに動かなければならない。
納入メーカのトラックは路上で待機し、時間が来たらトヨタの工場に入る。
本来はトヨタが負担すべきトラックの駐車スペースや排ガスや騒音を、全て近隣に押しつけているのだ。

しかしこうしたシステムの場合は、わずかな狂いで全てが止まってしまう。
冗長性を削って効率を上げる。
冗長性を削るリスクは信頼性の向上と言えば聞こえは良いが、下請けに押しつけるわけだ。